(3295) ラット体内でマウスの腎臓2019/02/13 03:31

理学研究所の平林 真澄准教授や東京大の中内 啓光特任教授らは, マウスの胚性幹細胞 (ES 細胞) を使い, ラットの体内でマウスの腎臓を作る事に成功している.

腎臓の大部分をマウスの細胞が占めていたが, 移植後に機能するか如何かは今後の検討を待つ事になる.

ブタなどの体内で作った人の臓器を移植に使う医療の実現に繋がる成果と言える.

ラット (ドブネズミ) とマウス (ハツカネズミ) は同じネズミ科だが, 遺伝的に大きな差がある. ラットの方がマウスより 10 倍程大きくて体重も重い.

研究チームは, 遺伝子操作で腎臓を作れない様にしたラットの受精卵に, マウスの ES 細胞を注入し, 然る後, 別のラットの子宮に戻して子を産ませている.

すると, 産まれてきたラットの体内に, マウスの ES 細胞で作られた腎臓が出来ていたと言う.

腎臓は尿細管の周辺など大半がマウスの ES 細胞で出来ていたが, 血液を濾過する糸球体, 尿の通り道である集合管はラットとマウスの細胞が交ざっていた.

今x後マウスの細胞の割合を高める予定である由.

中内氏らはこれまでに, ラットの体内でマウスの iPS 細胞から膵臓を作り, 糖尿病のマウスに移植して治療効果を確認していた.

今回の成果は人の移植医療への応用に繋がると期待される.

政府はこれまで動物体内で人の臓器を作る研究を禁じてきたが, 基礎研究などに限り認め, 4 月にも解禁する見通し.

けれども, 人への移植は引き続き禁止する.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (山茶花にアカッハラ)

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.

コメント

トラックバック