(4141) コロナ重症者, 多い血栓症2021/03/01 01:44

新型コロナウイルス感染症の患者に起きる血栓症に関する国内の調査が進んでいる, と日経が報じている. (以下引用)

欧米に比べて症例は少ないが, 重症者には血栓症の頻度が比較的高い.

肥満などがリスク因子とみられ, 回復途中でも注意が必要だ.

予防や治療には投薬が主流だが, 副作用の問題もあり, 新薬を目指す研究も進んでいる.

血栓症は血液が固まって血栓が出来, 手足の静脈や肺の動脈などが詰まってしまう.

新型コロナウイルスが血管の細胞に感染すると, 引き起こす一因になるとみられている.

欧米では, 新型コロナ患者は高頻度で発症している.

オランダの報告では, 集中治療室に入院した患者の約 4 割が血栓予防の為に 「抗凝固療法」 を受けていたのにも拘わらず, 血栓症を発症している.

国内では, 厚生労働省の研究班が日本血栓止血学会や日本動脈硬化学会と, 2020 年 8 月末までに全国 100 以上の医療機関に入院した約 6 千人を調べた.

発症したのは 1.85% の 105 人.

軽症や中等症では 0.59% だったが, 人工呼吸器や ECMO を必要とする重症者では 13.2% に達している.

調査した金沢大学の森下 英理子教授は 「海外よりは低いが他のウイルスに比べると高頻度だ」 と話している.

詳しくみると, 足などの血管に血栓が出来る深部静脈血栓症が 41 人. 心臓から肺に血液を送る血管が詰まる肺血栓塞栓症が 29 人と多い.

肺血栓塞栓症は診断に必要な検査をきちんと実施出来ず, 見落した可能性もあると言う.

なり易い患者を探る研究も進む.

桑名市総合医療センターの山田 典一副病院長や横浜南共済病院の孟 真・院長補佐らが血栓症になった患者のデータを調べると, 体格指数 (BMI) が高い傾向があり, 入院中に人工呼吸器が必要になるなど重症化し易かった.

退院後に診断された人もおり, 急性期を脱した後も注意が必要だという.

予防や治療には, 血液の凝固因子の働きを妨げる薬などを使うのが一般的だ. ただ出血が起こり, 投与を中止した事例が報告されている. 副作用に注意がいる.

新薬の研究も進む.

信州大学の沢村 達也教授らは, 新型コロナに感染して血管が損傷すると, 血管の細胞から特定の蛋白質が大量に放出される事を発見している.

血液を固める働きを促していると言う.

研究チームはこの蛋白質の働きを抑える抗体を作り, ハムスターなどの動物実験で安全性や効果を検証中であるが, 早ければ 22 年度に臨床試験 (治験) を始める方針だ. (引用終り)

血栓症に限らず, 新型コロナは様々な "後遺症" に悩まされる様だ.

Have a nice day!
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