(4969) 認知症治療, 「転換点」 近づく!?2023/06/09 02:04

標題の様な雉が日経に載っていた. (以下引用)

アルツハイマー病による軽度の認知障害という診断を受けた時, 元教師の女性ローリ・ワイスさん (65) は死を宣告された様に思った. 治療薬がなかったからだ.

だが米製薬大手イーライ・リリーが開発した治療薬の臨床試験 (治験) に参加したワイスさんは記憶力が改善し, 困難に感じていた事をこなせる様になった, と語る.

「また車の運転が出来る様になった」 と話すワイスさんは, アルツハイマー病薬 「ドナネマブ」 の治験参加者 1700 人余りの内の一人だ.

イーライ・リリーが 3 日に公表した治験結果を受け, アルツハイマー病新薬への期待が高まっている.

ドナネマブの治験では, 効果のない偽の薬 (プラセボ) を投与した患者に比べて, 認知機能の低下を 1 年半で 35% 遅らせる効果が示された.

イーライ・リリーは, 米当局から年内に承認が得られると見込んでいる.

認知症の最大の原因でありながら治療法が存在しないアルツハイマー病の新薬開発において, この 1 年間で 2 つ目の画期的な成果だ.

米食品医薬品局 (FDA) は 1 月、日本のエーザイと米バイオジェンが共同開発した 「レカネマブ」 を迅速承認した.

どちらの薬もアミロイドベータと呼ばれる蛋白質が脳内に溜まるのを抑えるが, この物質は研究者の間で論争になって来た.

2003 年以降, アミロイドベータを減らす治療薬の治験は 20 回以上行われていたが, 何れも失敗に終った.

イーライ・リリーは一連の治験結果が, アミロイドベータの蓄積がアルツハイマー病の主因であるとする仮説の正しさを示すものだとしている.

米アルツハイマー協会は治験結果について, アルツハイマー病治療の 「転換点」 を示唆するものだとした.

とは言え, この 2 つの薬による認知機能低下の抑制は副作用のリスクを冒すだけの価値があるのか, と言う懸念がある.

レカネマブもドナネマブも, 死に繋がりうる脳浮腫や脳出血など, 重篤な副作用の恐れがある.

レカネマブの場合で, 年間 2 万 6500 ドル (約 360 万円) と言う価格の高さと, 公的医療保険による適用制限も障害となる. (引用終り)

「転換点」 までは, 未だ "道半ば" と言った処が実情の様に思えるのだが...

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (高速で飛ぶツバメ)

Have a nice day!
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