(5619) 骨粗鬆症, 先ずは検診から ― 2025/03/20 01:10

佐藤 勝彦大原綜合病院理事長兼統括院長は, 日経で以下の様な見解を述べておられる.
高齢化に伴い, 骨粗鬆症の患者は年々増えている.
骨粗鬆症とは年齢と共に骨密度が低下し, 骨折に至る病気だ. 全国推計で患者数は約 1400 万人おり, 女性が 83 % を占める.
厚生労働省が策定した 「健康日本 21 (;第 3 次)」 では, 骨粗鬆症検診受診率 15 % の目標が掲げられているが, 最新の検診受診率は全国平均で 5.5% に止まっている.
福島県では 2017 年から県立医科大学と 「福島脆弱性骨折予防プロジェクト」 をスタートさせ, 同県の骨粗鬆症検診受診率は 17 年から 6 年連続で全国 1 位になった.
受診率向上には自治体の啓発活動と医療機関の地道な取り組みがあり, 検診受診を円滑にする問診票を導入した. 福島市では患者が適切な診療を受ける事が出来る様に骨粗鬆症診療マップも作成した.
骨粗鬆症を予防する為には, カルシウムの摂取や適度な運動が大切だ. カルシウムは 1 日当り女性 600 ミリグラム, 男性 800 ミリグラムを摂取する事が望ましい.
牛乳コップ 1 杯には約 200 ミリグラムのカルシウムが含まれ, それぞれ 3 杯分, 4 杯分が目安となる.
また, 日本人はビタミン D が不足していると言われている. ビタミン D には腸管からのカルシウムの吸収を促進する働きがある. 紫外線を浴びる事により体内でビタミン D が 生成される為, 適度に日光を浴びる事も重要だ.
骨は体重を掛けていないと弱り易い為, リモートワークなどで運動量が減り易い生活では, ウオーキングやスクワットの習慣も大切だ. 歳を取ると骨が弱くなると言うのは仕方のない事の様に考えられがちだが, 骨粗鬆症はれっきとした病気で, 知らず知らずの内に進行する.
私たちの病院では, 患者や健康診断の受診者が自身の診療情報や健診結果をスマホで見る事が出来, 骨密度の測定結果も渡す様にしている.
患者が検査結果をより身近に感じる事で健康リテラシーを高め, 食生活でカルシウムを積極的に摂取したり, 外に出て適度な運動を習慣付けたりして欲しいからだ.
骨粗鬆症検診を機に, 多くの人が骨密度を意識して, 高齢になっても自立して過せる事を切に願っている.
Have a nice day!
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