(5052) 救急搬送患者は女性が 8 割 - 市販薬濫用の恐れ2023/08/31 01:26

市販薬の過剰摂取 (オーバードーズ) で 2021 年 5 月 - 22 年 12 月に全国 7 救急医療機関に救急搬送された急性中毒患者 122 人は, 平均年齢が 25.8 歳で, 女性が 97 人 (79.5%) を占めた事が, 厚生労働省研究班の調査で判明している.

現実逃避などの目的も見られ, 若年女性を中心に依存・濫用が広がっている恐れがあると言う..

研究班の上條 吉人・埼玉医大臨床中毒センター長は 「市販薬の入手し易さが関係しており, ドラッグストアなど実店舗での対策が必要だ」 と指摘している.

若年女性の患者が多い理由の詳しい分析はこれからだが, 過剰摂取に関する情報入手の手段として SNS が多い事が影響していると見ている.

研究班によると, 市販薬過剰摂取の搬送者に関する初の疫学調査となり, 122 人は吐き気や意識障害, 錯乱などの症状で搬送されたが, 死亡例はなかった.

男性 25 人で女性 97 人. 年代は 20 代の 50 人 (41.0%), 10 代の 43 人 (35.2%) が多かった.

使われた市販薬は 189 品目で, 内訳は解熱鎮痛剤 47 (24.9%), 咳止め 35 (18.5%), 風邪薬 34 (18.0%) など. 入手経路は実店舗での購入が 6 割を超えていた.

摂取理由 (複数回答) は, 死のうとしたなどの 「自傷・自殺」 が 97 件 (74.0%) だった. 現実逃避やストレス発散の手段にしたケースも見られた.

患者の 8 割超が家族や恋人などと同居していた事から, 上條氏は 「一見, 誰かが傍にいて孤立状態に見えない人でも, 悩みを話せずに抱えているのではないか」 と分析している.

新型コロナウイルスの流行も影響した可能性があるとして, 「人と話す機会が減り, 孤独を感じる若者が増えたのではないか」 としている.

何店舗も回って薬を買った患者がいた事から, 店舗間での購入情報の共有や, 依存性成分を含む薬の規制強化などの対策が考えられると言う.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (朝焼け雲炎の如く)

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