米山 公啓 著 「認知症は予防できる」 (ちくま新書) から (4) - 1 ― 2010/11/18 02:16

第 4 章は, 認知症の症状はどのような経過を辿るのか? と言う観点で書かれている.
認知症の症状には, 幾つかの段階があるのである.
・ 初期
物忘れが酷くなってきて, 周囲の人が発症している事に気付く可能性がある時期.
物の置き忘れなど, 記憶障害のために失敗を多くする. 然し, 同居していないと気付かない事も多く, この時期に本人自ら医者に行く事は少ない.
鍋を焦がしたり, 仕事での間違いが多くなる. 料理が作れなくなったり, 買い物で同じものを幾つも買って来てしまう事もある. それでも何とか日常生活はやって行ける.
また感情や意欲, 性格などにも何らかの変化が見られるようになる. 日付や時間の感覚が不確かになって来るが, まだまだコミュニケーションが取れる時期.
本人には自覚がない事もあり, この時期に医者に連れて行くのは大変.
・ 中期
見当識障害が強くなって, 場所の感覚が不確かになり, 初期に較べて物忘れも酷くなる.
最初は慣れない場所に行った時のみ混乱するのだが, 次第に通い慣れた道でも判らなくなり, 迷子になったりする.
また, 季節に合った服が着られなくなり, 自分で薬の管理が出来なくなる.
中期では, 日々, 介護が必要になって来て, 一人では生活出来ないレベルに達し, 徘徊, 幻覚, 妄想あるいは不潔行為などが現れて来るため, 介護が大変な時期でもある.
この時期にデイケアを利用する事が多くなる.
ケアの成功例として, 秋田看護福祉大看護学科の研究チームが, 感動療法と呼ばれる治療を行い, 効果があったと報告している.
認知症患者に, 戦争体験や小説・新聞・写真などを題材にした話題を提供し, 共感や感動を促す療法を実施すると, 参加者と非参加者とでは, 認知症の改善に明らかな差が見られたと言う.
多くの認知症患者は, 最初はデイケアに拒否的であり, なかなか参加しようとしないが, 何度かデイケアに行くうちに, 次第にその環境を受け容れ, 最後は自らデイケアに行くと言う患者もいる.
・ 後期
全面介護が必要な時期で, 同居している家族の顏も判らなくなる.
家の中でもトイレの場所が判らないと言った事が起きる.
この時期でも医者に行くと意外にもきちんと返事をしたりする事もある. 基本的に, 理解・判断力はなくなり, 会話は最早成立しない.
さらに症状が進めば, 感情も殆ど失われ, 無欲・無動状態になる. 身体的にも四肢の硬直が現れ, 寝たきりの状態になってしまう事が多い.
寝たきりになると, 免疫力はより低下し, 喉を動かし. 物を飲み込むと言う事が最後には出来なくなり, 食事を誤飲して, 肺に流入する危険性もある. 肺炎を併発したり, 感染症を起し亡くなって行く.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
心や身体に関する悩み事など, お気軽にご相談下さい.
E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp
English speaking clients are welcomed!
Oil massage is available!
認知症の症状には, 幾つかの段階があるのである.
・ 初期
物忘れが酷くなってきて, 周囲の人が発症している事に気付く可能性がある時期.
物の置き忘れなど, 記憶障害のために失敗を多くする. 然し, 同居していないと気付かない事も多く, この時期に本人自ら医者に行く事は少ない.
鍋を焦がしたり, 仕事での間違いが多くなる. 料理が作れなくなったり, 買い物で同じものを幾つも買って来てしまう事もある. それでも何とか日常生活はやって行ける.
また感情や意欲, 性格などにも何らかの変化が見られるようになる. 日付や時間の感覚が不確かになって来るが, まだまだコミュニケーションが取れる時期.
本人には自覚がない事もあり, この時期に医者に連れて行くのは大変.
・ 中期
見当識障害が強くなって, 場所の感覚が不確かになり, 初期に較べて物忘れも酷くなる.
最初は慣れない場所に行った時のみ混乱するのだが, 次第に通い慣れた道でも判らなくなり, 迷子になったりする.
また, 季節に合った服が着られなくなり, 自分で薬の管理が出来なくなる.
中期では, 日々, 介護が必要になって来て, 一人では生活出来ないレベルに達し, 徘徊, 幻覚, 妄想あるいは不潔行為などが現れて来るため, 介護が大変な時期でもある.
この時期にデイケアを利用する事が多くなる.
ケアの成功例として, 秋田看護福祉大看護学科の研究チームが, 感動療法と呼ばれる治療を行い, 効果があったと報告している.
認知症患者に, 戦争体験や小説・新聞・写真などを題材にした話題を提供し, 共感や感動を促す療法を実施すると, 参加者と非参加者とでは, 認知症の改善に明らかな差が見られたと言う.
多くの認知症患者は, 最初はデイケアに拒否的であり, なかなか参加しようとしないが, 何度かデイケアに行くうちに, 次第にその環境を受け容れ, 最後は自らデイケアに行くと言う患者もいる.
・ 後期
全面介護が必要な時期で, 同居している家族の顏も判らなくなる.
家の中でもトイレの場所が判らないと言った事が起きる.
この時期でも医者に行くと意外にもきちんと返事をしたりする事もある. 基本的に, 理解・判断力はなくなり, 会話は最早成立しない.
さらに症状が進めば, 感情も殆ど失われ, 無欲・無動状態になる. 身体的にも四肢の硬直が現れ, 寝たきりの状態になってしまう事が多い.
寝たきりになると, 免疫力はより低下し, 喉を動かし. 物を飲み込むと言う事が最後には出来なくなり, 食事を誤飲して, 肺に流入する危険性もある. 肺炎を併発したり, 感染症を起し亡くなって行く.
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(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
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