ドキュメンタリー映画 「うまれる」2010/11/27 02:19

妊娠・出産・育児をめぐる様々なドラマのドキュメンタリー映画 『うまれる』 が, 11 月 6 日から全国公開されている.

豪田トモが企画・監督・撮影を担当, つるの剛士がナレーションを行っているドキュメンタリー映画である.

両親の不仲・虐待の経験から親になる事を躊躇う夫婦, 完治しない障害を持つ子を育てる夫婦, 出産予定日に我が子を失った夫婦, 子を望んだものの授からなかい人生を受け容れた夫婦など, 5 つの家族を取り上げている.

映画を見た人は, きっと, 命の尊さ, 家族の絆, 人とのつながり, 自分自身の原点, 生きるとは, と言った様々な事を考えさせられるに違いない.

また, 産んでくれて有難う, 産まれてくれて有難う, と涙するに違いない.

処で, 日本では, 現在, 出産の 99% は病院で行われているが, 助産院や自宅での出産を選ぶ女性も 1% ほど存在している.

助産院では, 陣痛促進剤を用いず, 帝王切開や会陰切開などの医療行為を行わず, 陣痛と母親の腹圧だけに頼った 「自然分娩」 によって赤ちゃんを迎える.

同じ助産師にずっと診て貰え, 自由な姿勢で産める, などの理由で支持されている様だ.

万一, 緊急事態が起きた時は, 提携先の病院に搬送されるケースが殆どなので, その意味でも安心出来る.

冒頭紹介したドキュメンタリー映画 『うまれる』 でも, 数組の夫婦のうちの主役となる妊婦さんが, 実際に, 狭山市にある助産院 「マタニティルーム伊深」 で出産している.

上記の様な背景もあってか, 不妊の相談, 妊娠中の悪阻, 肩凝り, 腰痛などで, 最近は, 鍼灸院へ来院される方が増えているのも事実である.

以前, 本欄でも何度か紹介したが, 肩凝りや腰痛は当然として, 鍼灸では, 昔から, 「子宝の鍼」 とか 「安産の灸」 とか言われている施術がある.

実際, 逆子を治す灸も良く知られたところである.

これからは, 鍼灸院としても, 産院や助産院と提携し, 薬を飲むことを避けなければならない妊産婦の健康管理について, 一翼を担える時代が来るのではないか, と思っている.

鍼灸師会としても, 医師会や厚労省に対してその様な働きかけを推進して行くべきなのだろう.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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