(2969) ギャンブル依存症, 不要なリスク選択2018/03/24 02:38

政府は 「統合型リゾート (IR) 実施法案」 の今国会での成立を目指している.

IR と言えば, 何となく高尚に聞こえるが, 要は "カジノ", ギャンブルである.

入場回数や入場料などを設定し, ギャンブル依存症対策を講じようと議論されているが, 私に言わせれば "不毛な議論" である.

如何対策を講じようと, 健全なギャンブルなど存在しない.

そもそも, そんな悪しきギャンブルの場を公に認める事自体が悪しき政治ではないのか?

森友問題の対応に追われ, 今国会で成立するのか否か不透明ではあるが....

処で, 京都大学の高橋 英彦准教授らは, 「ギャンブル依存症の患者には, 無理をしなくても良い場面でリスクを冒してしまう傾向がある」 事を, 実験で突き止めている.

また, 「患者の脳機能の一部が低下している」 事も判明したと言う.

高橋准教授は 「患者は 『リスクを避けるべきだ』 と言った正しい選択が出来ずに, ギャンブルを繰り返してしまうと考えられる」 とコメントしている.

研究チームは, 20 - 50 代の何れも男性のギャンブル依存症患者 21 人と健康な 29 人を比較した.

実験は 「高リスク高リターン」 と 「低リスク低リターン」 の選択肢から何れかを選び, 最終的に高いポイントを獲得するゲーム方式で実施.

然も, ポイント数にはノルマを設定した.

患者はノルマが低く無理をする必要がない場合でも, 高リスクを選ぶ確率が高かった.

一方, 健康な人はノルマが低い場合は低リスクを選んだ.

選択中の患者の脳を機能的磁気共鳴画像装置 (fMRI) で解析すると, 前頭前野の働きや連携機能が低下している事が判明したと言う.

上記の研究結果は, ギャンブル依存症はある種の 「脳中毒」 である事を示唆している.

馬鹿に付ける薬などない. 依存症対策などどれ程の効果があると言うのであろうか?

カジノを公認する事自体が政道の誤りなのではないかと思う.

Have a nice weekend!
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