(3307) アルツハイマー病, 3 薬併用で効果2019/02/25 02:35

京都大学の井上 治久教授らは iPS 細胞を活用してアルツハイマー病の患者の細胞を再現し, 発症原因とされる物質を減らす 3 種類の薬の組み合せを発見している.

3 つともそれぞれ別の病気で使われている既存薬で, 投与する事でアルツハイマー病の発症や進行を抑えられる可能性があると言う.

今回は基礎研究の成果であり, 更に動物実験などで詳細を確認していくと言う.

認知症の半数以上を占めるアルツハイマー病は 「アミロイドベータ」 と言う蛋白質が, 脳内に蓄積して起こると考えられている.

この物質は発症の 10 年以上前から溜り, 神経細胞などが死滅する.

高齢社会の到来で患者は増えており国内で 250 万人を超えているが, 現在の治療薬は進行を和らげる程度にとどまり根本治療法はない.

研究チームはアルツハイマー病患者から iPS 細胞を作製. 脳の神経細胞に育てた.

神経細胞はアミロイドベータ量が多いと言う患者の病態を再現しており, この量を減らす効果があるか既存薬 1258 種類を調べたのである.

この結果, パーキンソン病などの薬 「ブロモクリプチン」, 喘息の薬 「クロモリン」, 癲癇の薬 「トピラマート」 の 3 種の組み合わせが最も効果があった.

アミロイドベータの蓄積量を 30 - 40% 低減出来たと言う.

井上教授はb「患者での効果は未だ分らないが予防や治療に使える可能性がある」 とコメントしている.

3 種類とも既存薬なので安全性は高いと見ている由.

アルツハイマー病に詳しい大阪市立大学の富山 貴美准教授は 「今回の組み合わせで病気の発症を予防出来る可能性があるが, 動物実験による確認が必要だ. 既に神経細胞が死滅し傷付いた脳の組織を再生するのは難しいだろう」 と指摘している.

今後の進展に期待したい.

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