(5285) 3Dプリンターで神経再生, 26 年にも実用化2024/04/20 02:27

京都大や再生医療ベンチャーの 「サイフューズ」 (東京) などは, 患者本人の細胞を材料にするバイオ 3D プリンターで作った組織を患者に移植して神経再生を促す世界初の企業治験を近く開始すると言う.

再生医療等製品として国へ承認申請し, 2026 年にも実用化を目指す.

作製に用いたバイオ 3D プリンターの技術は 25 年の大阪・関西万博会場でも展示される予定.

治験では, 手の指などの神経を損傷した患者から細胞を採取し, 工場のプリンターで細い管を作製. 医療機関で移植し, 安全性や有効性を確かめる.

医薬品製造会社の 「太陽ファルマテック」 (大阪府高槻市) が細胞加工を担う.

京都大の池口 良輔准教授らのチームが 20 年から, 実用化の前段階となる医師主導治験を実施.

怪我で手の指や手首付近の神経を損傷した 30 - 50 代の男性 3 人の皮膚から細胞を採り, プリンターで管を作って移植すると, 神経が再生するのが確認出来た.

3 人とも機能が戻り仕事に復帰. 「指先の感覚が略通常に戻った」 と話し, 合併症などもなかった由.

一般的な 3D プリンターでは成形の際に繋ぎとしてゲルを混ぜる. その為, 移植後に体に異物と認識される恐れがある.

今回は繋ぎを使わず, 患者自身の細胞を集めて団子の様な塊を作り, 目的の形にすると言う
.
なお, 末梢神経だけではなく, 脚や顔面の神経など, 広範に応用が可能で, 材料は患者の細胞だけなので拒絶反応や炎症, 感染症などが起こるリスクが低減出来ると言う.

また, 佐賀大などもこのプリンターを使って血管や軟骨を再生する臨床研究を進めている.

池口准教授は 「これまでの人工神経移植では十分に再生が出来なかった. なるべく早く実用化し, 多くの患者に届けたい」 としている.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (葦にウグイス)

Have a nice weekend!
-------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.