健康小話

味の素 AGF はｷﾉｺ研究企業のﾊｲﾌｧ研究所 (山梨県笛吹市) と共同で, ｷﾉｺの一種ﾊﾅﾋﾞﾗﾀｹをｺｰﾋｰの出し殻で栽培すると, 抗酸化機能が約 1.6 倍に高まる事を発見したと言う.

また, 収穫量や旨味も増えるとの事.

両社は関連特許をこの程取得. ｺｰﾋｰ滓の付加価値を高める新たな活用法として普及を目指して行く.

両社はﾊﾅﾋﾞﾗﾀｹに抗酸化作用があるｱﾐﾉ酸 「ｼｽﾀﾁｵﾆﾝ」 の存在も発見した. ｷﾉｺ類での含有確認は初めてと言う.

ｺｰﾋｰ滓をおが屑の培地に半分加えて栽培したﾊﾅﾋﾞﾗﾀｹには 100 ｸﾞﾗﾑ当り 62.7 ﾐﾘｸﾞﾗﾑのｼｽﾀﾁｵﾆﾝが含まれ, おが屑だけの通常栽培より 53% 多かったと言う.

抗酸化力を示す活性酸素吸収能力 (ORAC) を比較測定した処, ｺｰﾋｰ滓栽培のﾊﾅﾋﾞﾗﾀｹの方が 62% 高い事が確認出来た.

肝臓の働きを助けるｱﾐﾉ酸 「ｵﾙﾆﾁﾝ」 の含有量も同 8.9 ﾐﾘｸﾞﾗﾑと 2.2 倍に増えるなど, 機能性成分の増加が見られたと言う.

収穫量も約 1 割増え, 官能試験では旨味や風味が増す事も確認出来た. 匂いや傷みの発生も 2 日程遅くなり, 日持ちも良くなったと言う.

味の素 AGF のﾌｧﾝﾏｰｹﾃｨﾝｸﾞ推進部によると, 三重県鈴鹿市と群馬県太田市の工場で出るｺｰﾋｰ抽出後の粉については, 花や野菜の肥料などとして全量を再利用しているとの由.

今回の研究成果で活用の道を更に広げたいとしている.

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