(5346) サケ産むニジマスを開発 ― 2024/06/20 03:07

東京海洋大学の吉崎 悟朗教授らの研究チームはサケの卵や精子をニジマスに作らせる技術を開発したと言う.
サケは生涯に一度しか卵や精子を作れないが, ニジマスを代理の親魚として使えば何度も作れる為, サケの養殖や品種改良を効率化出来る.
サケの仲間であるマスノスケ (別名キングサーモン) は成魚になると, 海から生まれ育った河川などに戻って産卵をする.が, 性成熟には 3 - 7 年程掛かる.
また, 精子や卵は生涯で一度しか作れず, 産卵を終えると雌雄どちらも死ぬ.
然し, サケ科のニジマスは毎年産卵出来る能力を持つ.
研究チームは遺伝子を改変出来るゲノム編集技術で, 自らの生殖細胞を作らないニジマスの稚魚を作った. その稚魚にサケから精子や卵のもととなる 「生殖幹細胞」 を取り出して移植した.
稚魚は雄では 1 歳, 雌では 2 歳で性成熟し, サケの生殖細胞を作る様になった. 生殖幹細胞は雄に移植すれば精子, 雌に移植すれば卵を作り, 受精させると健康なサケが誕生した.
ニジマスはサケの精子や卵を毎年作り続け, 4 歳になるまでに作る生殖細胞の総数は通常のサケに比べ, 卵は約 5 倍の 5000 個程度, 精子では約 2 倍の 1 兆個程度に増えていた.
移植した生殖幹細胞によって出来る精子や卵の量や回数は, 代理となる親魚に制御される事が分った.
サケの養殖では毎年, 大量の親魚が必要になるが, 今回の新技術でニジマスを代理の親魚とする事で手間を減らせ, 従来よりも短期間で次世代の個体を得られる利点もある.
一般的に魚の品種を開発する為には 5 世代の交配が必要とされ, 15 - 20 年程度掛かるが, 新技術を使えば 5 - 10 年程度に短縮出来ると見込んでいる.
吉崎教授は 「希少性の高い高級魚などの品種開発や養殖技術に応用すれば, 安定的に美味しい魚を供給出来る手法になり得る」 と話している.
食用魚だけでなく, 絶滅が危惧されている魚類の保護にも応用したい考えとの由だ.
成果を纏めた論文は米科学誌 「サイエンス・アドバンシズ」 に掲載されている.
Have a nice day!
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・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
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・往診も承っております.
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(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
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サケの仲間であるマスノスケ (別名キングサーモン) は成魚になると, 海から生まれ育った河川などに戻って産卵をする.が, 性成熟には 3 - 7 年程掛かる.
また, 精子や卵は生涯で一度しか作れず, 産卵を終えると雌雄どちらも死ぬ.
然し, サケ科のニジマスは毎年産卵出来る能力を持つ.
研究チームは遺伝子を改変出来るゲノム編集技術で, 自らの生殖細胞を作らないニジマスの稚魚を作った. その稚魚にサケから精子や卵のもととなる 「生殖幹細胞」 を取り出して移植した.
稚魚は雄では 1 歳, 雌では 2 歳で性成熟し, サケの生殖細胞を作る様になった. 生殖幹細胞は雄に移植すれば精子, 雌に移植すれば卵を作り, 受精させると健康なサケが誕生した.
ニジマスはサケの精子や卵を毎年作り続け, 4 歳になるまでに作る生殖細胞の総数は通常のサケに比べ, 卵は約 5 倍の 5000 個程度, 精子では約 2 倍の 1 兆個程度に増えていた.
移植した生殖幹細胞によって出来る精子や卵の量や回数は, 代理となる親魚に制御される事が分った.
サケの養殖では毎年, 大量の親魚が必要になるが, 今回の新技術でニジマスを代理の親魚とする事で手間を減らせ, 従来よりも短期間で次世代の個体を得られる利点もある.
一般的に魚の品種を開発する為には 5 世代の交配が必要とされ, 15 - 20 年程度掛かるが, 新技術を使えば 5 - 10 年程度に短縮出来ると見込んでいる.
吉崎教授は 「希少性の高い高級魚などの品種開発や養殖技術に応用すれば, 安定的に美味しい魚を供給出来る手法になり得る」 と話している.
食用魚だけでなく, 絶滅が危惧されている魚類の保護にも応用したい考えとの由だ.
成果を纏めた論文は米科学誌 「サイエンス・アドバンシズ」 に掲載されている.
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