現存する中国最古の医学書「黄帝内経」2009/03/29 17:07

「黄帝内経 (こうていだいけい)」 は、今から 2,000 年程前の前漢の時代に書かれた中国最古の医学書で、幼児より英明で摩訶不思議な能力を有していた黄帝とその師である岐伯との問答集と言う形式を取っている。

その最初 (上古天真論) に次の様な問答が出て来る。

「大昔の人は百歳になっても動作が衰えなかったのに、昨今の人は五十歳で白髪となり動作が衰えるのは何故か?」

「昔の人は天地自然の理に従って日々の生活を送っていたが、今時の人は己の欲望を恣にして、人生の愉しみに耽って節度がないからである」。

この様に、今読んでも、少しも古臭い感じはなく、現代の我々の身に当て嵌めてみても少しも可笑しくない内容で、当時の解剖学・生理学をベースとした科学的合理性に富んだ書物なのである。

"早起きは三文の得" と言う諺があるが、何時の時代にも 「早寝早起」 は健康の基本なのである。

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