(1454) iPS からミニ肝臓量産2014/02/17 02:41

横浜市立大学の谷口 英樹教授やクラレなどのチームは, 人の様々な組織に育つ iPS 細胞から小さな肝臓を量産する技術を開発したと言う.

直径 1 ミリメートルにも満たないものの, 肝臓の塊を一度に 600 個も作ったのである.

肝炎など重い病気で肝臓が弱った患者に複数を移植すれば, 提供者が常に不足している臓器移植に代る治療法になる得る訳だ.

10 年以内の臨床応用を目指す計画との由.

移植治療では, 病気で著しく衰えた肝臓の総てまたは一部を他人の肝臓と取り換える.

半永久的に増え続ける iPS 細胞から肝臓を作る期待は大きい.

iPS 細胞の臨床応用例に, 子供の肝臓病を治す構想などがある様だ.

研究チームは, これまでに, 肝臓の細胞になる手前の細胞を iPS 細胞から作り, 血管のもとになる細胞などとともに培養皿で混ぜて小さな肝臓に育てる成果をあげていた.

新たに, 多数のくぼみを培養皿の上に設け, それぞれのくぼみを使って肝臓を大量生産する技術を開発したのだ.

培養皿の表面を加工して肝臓を傷つけずに回収することにも成功していると言う.

横浜市立大学では, 既に, ヒト iPS 細胞で作った直径 5 ミリメートルの肝臓の幾つかを, 肝不全のマウスに移植して肝機能を取り戻す実験に成功している.

人への移植では, 小さな肝臓が大量に必要になるため, 量産技術の開発を進めていたのである.

今後, さらに生産効率を高める計画との事.

iPS 細胞を利用すると, 紛れ込んだ未熟な細胞が癌になる恐れがある. 移植に使うには安全性を確かめる方法の確立も欠かせない.

その意味では, この間, 若きリケジョ, 小保方 晴子さんが発見した 「STAP 細胞」 など今後の研究には欠かせない技術の一つになるだろう.

本日のカット写真 : 伊・トスカーナ州 (キアンティ地方)

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
・モニター希望者募集中. (詳細お問合せ下さい.)