(2017) 森山 紀之先生の 「拝啓 これから癌になる皆様へ」 (1)2015/09/03 02:27

東京ミッドタウンクリニック健診センター長の森山 紀之先生は, 千葉大学医学部を卒業後, 1976 年に国立がんセンター放射線診断部に入局, 以後, ヘリカルスキャン X 線 CT 装置の開発に携わるなど, 長年, 早期癌の発見法の開発に尽力・牽引して来られた先達の一人である.

今は, 日本人の凡そ半分が, 何らかの癌に罹る時代と言われるが, 癌治療の最前線を歩み続ける医師として, 現代人に贈る生き方の道標について, 平林 理恵さんのインタビューに対し, 次の様に答えておられる.

ある日不意に宣告される 「癌」. 次の瞬間、多くの人は 「死」 を初めて実感し, 我が人生を改めて振り返る.

癌の告知を受けた時、多くの人が不安定な精神状態に陥ってしまい、疎外感や孤立感に苛まれる 「魔の 2 週間」 を経験する.

では, この辛い時期を乗り越えると, 人はどんな行動を取るのか?

大まかに言うと, 告知を周囲に伝えず, 癌の告知自体が 「なかった事」 であるかの様に振る舞う人と, 自分の病気を大騒ぎして吹聴して回る人の 2 通りに分れる.

不思議な事に, 癌になったとの情報が周りに知れ渡ると, いい情報も信憑性に乏しい情報も, 一気に患者の所に集まって来る.

中には名医紹介など, 更に患者の判断を混乱させる話も増えて行く.

主治医を含めて, 先ずは 1 つの土台を作る事が大事である.

前者は, 例えば会社を経営していて, 自分が癌である事が周囲に知られると, 取引に悪影響が出ると考える様なタイプ.

芸能人も癌である事を伏せている事が少なくない.

一方, 大半の人に当て嵌まるのが, 後者の大騒ぎをするタイプである.

黙っているよりも, 動き回って, 色々な人と話をした方が, 精神的にラクになれると言った患者さんの声もある.

後者のタイプが多いのは, 患者さんを支える家族もまた同様で, 「うちの夫が肺癌で」 「おばあちゃんが癌になっちゃって」 と, あちこちに話をして歩く.

そうすると, 癌は案外, 身近な病気だったりするので, あっちにもこっちにも癌の "ご意見番" がいて, ふんだんな情報が居ながらにして集まって来る

また, パソコンで調べまくって進行度別の手術方法などの情報を集める人も出て来る.

その結果起こりがちなのが, 情報を集めたのはいいけれど, どうにも収拾が付かず, 情報に踊らされてしまうというパターンなのだ.

Have a nice day!
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