(2021) 火が点いている難民問題2015/09/07 02:19

既に新聞や TV でご承知の事とは思いますが...

2 日, トルコのリゾート地, ボドルムの海岸で, シリア難民の男児の死体が発見された.

トルコの救助隊員が撮ったこの写真はソーシャルメディアに掲載され, 「漂流した人道主義」 (Flotsam of Humanity) と言うハッシュタグとともに急速に拡散したのである.

人権監視センターのナディム・フリ事務副総長は, 「波に揺れるこのシリア男児の姿は忘れる事が出来ない」 とし, 「集団難民救助の努力の最大の失敗だ」 とツイッターで呟いている.

あるトルコ人は, 「(写真の中で) 人間は目にしたが, 人間性は目にする事は出来なかった」 とし, 「世界は恥ずべきだ」 と言うメッセージを残している.

英紙ガーディアンによると, この男児はシリア北部のコバニ出身のアイラン・クルディ君 (3) との事だ.

コバニと言えば, IS (イスラム国) とシリア反政府軍の間に激しい攻防戦が繰り広げられた悪名高き戦場である.

今年初め, 戦火に耐えかねて故郷を離れたクルディ君家族は, 最近トルコで小型ボートに乗ってギリシャのコス島に向かったが, ボドルムの海岸付近で船が転覆する事故に遭った様だ.

クルディ君家族を含む 3 人を乗せた小型ボート 2 隻が転覆し, 男児 5 人を含む 12 人が死亡したと言う.

この事故で, クルディ君の兄のカリブ君 (5) も死亡している.

胸が痛むクルディ君の死体写真は, 「難民問題」 を頭の痛い問題と扱ってきた "欧州の良心" を目覚めさせた様だ.

英国のインディペンデント紙は, 「海岸に打ち上げられたシリア男児の写真が, 難民に対する欧州の態度を変える事が出来なければ, 一体何が変るだろうか」 と嘆いている.

ハフィントン・ポスト紙は、英国のキャメロン首相に対して, 「デーヴィッド, 何かして下さい」 と言う記事見出しを掲げている.

スペインの日刊紙エル・ムンドはホームページに 「欧州の溺死」 と言うタイトルと共にクルディ君の写真を掲載している.

イタリア日刊紙ラ・レプッブリカも, 「全世界の沈黙に対する写真だ」 と報じている.

国際移住機関 (IOM) によると, 今年 8 月末までに地中海を渡って欧州に流入した難民は 35 万人を超え, 地中海を渡って死亡した難民は 2643 人に上ると言う.

難民の多くは, ドイツに行く事を目指していると言うが, ドイツの難民の受け容れにも自ずと限界がある筈である.

難民問題は緊急を要する課題ではあるが, 報道されている様に, EU も一枚岩ではないだけに, その対応には苦慮しているのである.

決して他山の石ではないのではあるが...

Have a nice day!
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