(2288) 一日一度振り返る時間を2016/06/01 02:18

既に何度か紹介して来た, 認知行動療法研修開発センターの大野 裕氏が日経の日曜欄に 「こころの健康学」 を連載しておられる.

過日, 以下の様に "マインドフルネス" について述べておられる.

マインドフルネスニついて改めて考えてみた.

マインドフルネスと言うのは, 私が専門にしている認知行動療法のアプローチの一つで, 在りのままの自分の状態をそのまま受け入れるこころの状態を指す.

忙しい毎日を送っていると目の前の問題の処理に追われ, 自分の考えや気持ちを振り返る余裕がなくなる.

何時の間にか, 自分の考えが現実のように思え, 現実に目を向けて問題を考える事が出来なくなる.

目の前の問題が大きくて自分の手では如何する事も出来ないと考えただけで, 本当に大きな問題の様に思えて来て, 本来の力を発揮出来なくなる.

無気力になって, 益々状況が悪化して来る.

これが, 所謂鬱状態だ.

だからと言って, 自分の力を過信するのも問題だ.

人生を左右する大きな問題でも, 頭の中で大した問題ではないと考えると, 些細な事の様に思えて来る.

その為に適切な対応をし損なったり向こう見ずな行動を取ったりして, 取り返しがつかない状態に自分を追い込んでしまう.

何れの場合も, 考えと現実が違う事を見失った結果, 起きて来る問題だ.

そうした状態に陥らない様にする為には, 一日一度, ゆっくりと息をしながら全身の感覚を確認し, 現実を在りのままに受け入れる時間を持つ様にする.

そうすれば, 体の違和感だけでなく, こころの違和感にも気付ける.

日常に流されていた自分を取り戻し, 現実の問題にきちんと向き合える様になる.

これこそがマインドフルネスの効用だ.

以上であるが, 人間, こころにゆとりを持つ事が重要である事は誰しも認める事である.

けれども, 身体にもゆとりを持たせる事が同様に大切なのだ.

「心身一如」 と言う様に.

Have a nice day!
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