(2588) ナッツ食べてリスク減2017/03/28 02:20

中川 恵一東京大学病院准教授が日経に連載しているコラム 「がん社会を診る」 に表題の記事が載っていた. (以下引用)

最近, コンビニエンスストアの棚にクルミ, アーモンド, ピーナッツと言ったナッツ類が増えた様な気がします.

私も便利なパウチタイプを何時も持ち歩いて少しずつ食べています.

ナッツ類は, 脂質を多く含み, 少量でもカロリーの多い食品ですが, 不飽和脂肪酸, カルシウムなどのミネラル, 食物繊維と言った栄養素が豊富に含まれています.

一握り (30 グラム程度) のナッツ類を毎日食べる事が勧められており, 肥満の解消の他, メタボリックシンドロームや高血圧などの予防に効果がある事が, 多くの研究で確かめられています.

米国のルイジアナ州立大学の研究チームが 1 万 4386 人のデータを解析した処, ナッツ類を日常的に食べている人は, そうでない人に比べ肥満が 25% 少なく, 腹囲が大きい人が 21% も少ない事が示され, 血糖を下げるインスリンの効きが悪くなる 「インスリン抵抗性」 も改善している事が示されました.

更に, ナッツ類には癌の予防効果もあると言う研究結果も出ています.

ハーバード大学などの研究チームは, ナースを初めとした医療従事者 12 万人近くを追跡した処, ナッツを多く食べる程全死亡率が減少し, 癌死亡も有意に少なくなる事が分りました.

勿論, 喫煙や運動などの生活習慣や果物や野菜の摂取量など, 癌に関わる他の要素の影響を排した上での結果です.

また, メイヨークリニックとミネソタ大学の合同研究チームが, 食事と発癌リスクとの関連を調べた 36 件の研究を, 統合的に分析する 「メタアナリシス」 と言う解析をした処, 癌の罹患リスクはナッツによって有意に減少する事が明らかになりました.

特に子宮体癌の発症リスクは 42% も減っていました.

膵臓癌で 32%, 直腸癌で 24% 減少し, 癌全体では 15% 減と見積もられました.

カロリーの高いナッツで肥満のリスクが減るのは, 満腹感を得られ食事の量が減るからだと言われていますが, 個人的な体験からも納得です.

癌予防のメカニズムは分っていませんが, 癌のリスクを高める肥満やインスリン抵抗性を改善する事がポイントかも知れません.

Have a nice day!
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