(3289) 癌組織を DB 化し, 医療に活用2019/02/07 02:06

癌の診断や治療を, ゲノム (全遺伝情報) の解析データをもとに, より正確かつ効果的に進める 「癌ゲノム医療」 が本格化の時期を迎えようとしている.

東京大学医学部付属病院ゲノム病理標準化センター長の佐々木 毅准教授は, その基盤をなす, 癌組織から採った検体の品質向上やデータベース (DB) 化に奔走している.

その佐々木センター長が, 次の様な意見を日経 「かがくアゴラ」 に寄せている. (以下引用)

数年前, こんな事があった.

ある有名病院で, 凍結保存してあった癌組織の検体のゲノムを調べようとした.

処が, 傷みが酷く蛋白質を抽出できず, 遺伝情報を持つ DNA や RNA (リボ核酸) の分析は出来なかった.

全国に同様の 「使えない検体」 は相当数あるだろう.

ゲノム医療を推進しようにも, おおもとの検体がきちんとしていなければ始まらない.

そこで, 国の予算を得て検体の作り方や保存の為の凍結法, ゲノム解析のポイントなどを教える講習会を 2014 年度から始めた.

東大病院のゲノム病理標準化センターが中心となって実施し, 座学のほか, 患者の癌組織からの検体採取や保管の実習もある.

受講者は間もなく累計 1000 人を超える.

並行して, 日本病理学会はゲノム研究用と診察用の 「病理組織検体取扱い規程」 を作成した.

カラー写真入りで, 癌組織の見分け方や必要な部分の採取法, 検体の作製, 保管法などを解説した.

こうした規定集は世界でも初めてなので, 英語版も出して普及させたい.

検体はデジタル画像にし, 診断内容など臨床情報と一緒にデータベース化する.

関係学会が協力して, 今年度末までに 11 万症例, 検体の組織切片を載せたプレートにして 30 万枚分のデータを集める.

将来的にはこれらにゲノムのデータも組み合わせて, 使い易く整理したい.

AI (人工知能) を使った診断技術の開発などに生かす.

データの取り扱いについては個人情報保護に配慮する必要がある,

よりよい医療と国民の健康の向上に役立てられる筈だ. (引用終り)

Have a nice day!
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