健康小話

認知行動療法研修開発ｾﾝﾀｰの大野 裕先生が, 日経に 「こころの健康学」 と言うｺﾗﾑを連載しておられる.

人間のこころの在り様について, 様々な考察がなされており, 私は何時も楽しみにしている. (以下引用)

民放ﾃﾚﾋﾞﾄﾞﾗﾏ 「半沢 直樹」 が快調だという.

ﾌｨｸｼｮﾝだと分っていても, ついｽﾄｰﾘｰに引き込まれてしまう.

会社に勤めた事がない私には, 現実が分らないだけに, ﾄﾞﾗﾏが面白く感じられているのかもしれない.

ただ, 視聴率が高い事を考えると, 会社の実態を知っている人にも共感されている事が分る.

その理由の一つに, このﾄﾞﾗﾏの人間関係が影響しているのだろうと私は考えている.

半沢 直樹やその仲間, 対立するｸﾞﾙｰﾌﾟの人間たち, 皆が必死の形相で闘い, 助け合っている.

顔を近づけて大声で罵り合う事さえある.

それを見ていて, 今の世の中の人間関係を気にしている自分に気付いた.

新型ｺﾛﾅｳｲﾙｽ感染症が拡大し始めてから, 日常生活の中でこうした場面は, 殆どなくなった.

3 密を避け, 人との距離を取り, 話す時には声を顰める.

ｵﾝﾗｲﾝになると, 直接顔を合わせる事も無くなる.

急激に変化した新しい人間関係に寂しさを感じている人は少なくない筈だ.

そうした人たちにはﾄﾞﾗﾏの人間関係が魅力的に感じられ, それが人気に拍車を懸けているのではないだろうか.

緊急事態宣言が解除されて人が街に溢れる様になった時に, 「緩み」 が指摘された.

然し私は, 緩みではなく寂しさから人を求めて街に出ている人が多いのではないかと考えていた.

私たちは, 人との繋がりの中で自分を確認しながら生きている. ｳｲｽﾞｺﾛﾅの時代, 皆が工夫して人間関係を守る努力が必要だ.

Have a nice day!
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