(4480) 抗癌剤を体内で合成!2022/02/03 01:59

理化学研究所の田中 克典主任研究員 (東京工業大学教授兼任) らは, 抗癌剤を体の中で合成する手法を開発したと言う.

原料や合成に使う触媒を別々に体に入れ, 癌が在る組織で薬を作る.

抗癌剤は副作用が心配だが, 原料であれば正常な組織を傷付けない. 治療効果を損なわずに安全性が高まると期待している.

抗癌剤のもとになる原料や, 化学反応を起こす触媒が体内を巡り, それぞれが患部で出合う.

総てが揃うと, 化学反応が開始される.

原料にある炭素の二重結合が互いに繫がって亀の甲羅の形をしたベンゼン環ができ, 抗癌物質が完成する, と言うメカニズムである様だ.

原料は全身に行き渡るが, 無害という.

あたかも体内に製薬工場を設け, 体の外から原料を届ける発想だ. 薬を注入する従来の方法と大きく異なっており, 理論上は, 治療効果が出るまで薬の量を増やせると言う.

体内で機能を失い易い触媒のルテニウムは, アルブミンと言う蛋白質の殻で包んでおり, 殻に癌組織だけにくっ着く分子を付け, 癌がある場所を目指す様になっている.

癌細胞を移植したマウスの静脈から原料と触媒を注射すると, 20 日後の癌の大きさは, 生理食塩水や触媒, 原料だけを注射した時に比べて, 約 10 分の 1 だった. また, 副作用もなかった.

殆どの薬がベンゼン環を含む.

田中主任研究員は 「体内で合成すれば, これまで効果が大きくても副作用が強くて使えなかった薬の候補を生かす事が出来る」 と期待する.

新しい抗癌剤を作るよりも開発費が少なくて済むと言う.

ベンゼン環に限らず, 多くの薬の原料になるペプチドや糖鎖なども同じ方法で体内で作る事が可能で, アルツハイマー病や免疫系の疾患の治療にも生かせると言う.

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