(4507) 癌でも働ける職場づくり2022/03/02 02:01

今回は, 中川 恵一東京大学病院准教授が日経に連載している 「がん社会を診る」 からの引用です. 参考にして戴きたい. (以下引用)

東京大学医学部付属病院と大同生命は, 中小企業における新たな癌対策研究をスタートしました.

「癌に対する意識と癌患者の就労状況」 に関する共同研究です.

私が中心となる 「チーム中川」 が研究を推進して行きます.

この研究は, 職域癌対策を進める厚生労働省の国家事業 「癌対策推進企業アクション」 と大同生命が共同で進めて来た 「中小企業の癌対策実態調査 (大同生命サーベイ)」 などを更に発展させるものです.

この企業アクションは, 今年度で 13 年目となる異例の長寿事業です.

私が議長として取り纏めて来た 13 年の知見と, 「中小企業を守る」 と言う理念の下, 中小企業向けの保障をリードして来た大同生命の豊富な契約データなどを融合させる取り組みが今回の共同研究です.

研究の最終目的は, 「癌になっても安心して働ける中小企業の職場環境」 を作り上げる事にあります.

今, 年間約 100 万人が, 新たに癌と診断されていますが, その 3 分の 1 は, 15 - 64 歳の 「働き世代」 です.

今後は, 定年延長や女性の就労率の増加などにより, 「働く世代の癌患者」 は益々増加して行くでしょう. まさに, 新たな 「癌社会」 の到来です.

今, 癌全体の 10 年生存率は 6 割に上りますが, 早期癌であれば, 多くの癌で 95% 以上が完治します.

癌と診断されると 1 年以内の自殺率が 20 倍を超えるなど, 未だまだ, 癌は 「不治の病」 と言うイメージがある様ですが, 実際は 「治る病気」 になって来ています.

仕事をしながら, 癌の治療を続ける方も増えています.

中小企業の場合, 従業員が, 癌治療の為に退職したり, 長期間休職したりすると, 大企業以上に大きな痛手となります.

その為, 今後は, 如何に早く従業員の癌を発見し, 治療を開始するかが重要となります.

先ずは, 従業員が定期的に 「癌検診」 を受診し易い職場環境作りが必要でしょう.

日本の企業の 99% は中小企業です. そして, 就労者の約 7 割が中小企業で働いています.

一方で, 中小企業の癌に対する理解や対策は, 未だ十分に進んでいるとは言えません.

今回の共同研究は, そうした課題を解決し, 日本を支える中小企業とそこで働く人々が生き生きと活躍出来る社会を創り上げる事を目指しています.

更に, 日本の高齢化社会が抱える大きな課題を解決する取り組みとしても, 大変意義のある共同研究だと考えています. (引用終り)

癌は早期検診が一つの鍵であるが, それには 「癌は治る病気である」
との "意識改革" を個々人が行う事が求められる様である.

Have a nice day!
-------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.