ロコモ症候群2009/10/20 08:42

靴下を履く時, あなたは座って履くのだろうか? もしそうだとしたら, あなたは身体のバランスが取れず, 踏ん張りも利かなくなっていて, 転倒し易い状態になっている可能性が懸念される.

骨や関節などに障害があり, 寝たきりで介護が必要となる危険性の高い状態を総称して 「ロコモ症候群 (Locomotive Syndrome = 運動機能低下症候群)」 と呼んでいる. (10 月 26 日の NHK のテレビ番組 「クローズアップ現代」 でも取り上げていた.)

これは内臓脂肪が蓄積して病気になる 「メタボリック症候群」 と対になっている考え方で, 運動不足が嵩じて症状が惹き起されるものである. 転倒して大腿骨を骨折すると, 歩けなくなって寝たきりになり, その結果, 認知症に繫がる事が多い.

ロコモ症候群にならない為には, 1 日 3 回, 1 分ずつを目処に目を開けたまま, 片足起ちをして大腿骨頚部に負荷を掛けてやると, 大腿骨が骨折し難くなる事は, 全国の介護施設での実験で確認されている (3 ヶ月継続してやった人の略 6 割で, 骨密度が高まったとの報告がある. 片足起ちを 1 日 3 回, 半年間続けた人は, それ以外の人に較べ, 転倒回数は明らかに減少したと言う).

転倒防止には, 毎朝のラジオ体操も優れて効果的である. ラジオ体操は, 普段, 日常生活では滅多に使わない様な筋肉や関節まで動かせる様に, 良く考え抜かれた, 全身運動なのである.

また, 以前, 本欄で紹介したが, 短時間で手軽に出来る 「アイソメトリック運動」 を毎日行い, 特に大腿筋や腓腹筋, 前脛骨筋などを鍛えてやると, 転倒防止には大いに効果がある.

是非, 継続して毎日実践して欲しい.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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