白隠禅師の気功健康法 - 新呼吸法「時空」実践のすすめ』 (帯津 良一 著、佼成出版社) - Part (1)2010/04/15 21:18

白隠禅師の気功健康法 - 新呼吸法 「時空」 実践のすすめ』 (帯津 良一 著、佼成出版社) - Part (1)

ホリスティック医学を掲げる帯津三敬病院 (川越市) で実践されている気功法 「時空」 について, 帯津良一院長が書いた本である.

気功法にも色々流派があるが, 「時空」 は帯津先生が長年に亘って実践してきた気功法を改良を加え, 自ら編み出した気功法である.

帯津先生によれば, 基本的に, 種々の気功法に優劣はない. なぜなら, 気功は調身・調息・調心の三要素によって生命力を高めようとするものだからである.

生命力とは, 生命場のエネルギーが, 生命として, これに生命場に本来的に備わっている自然治癒力を加えたものであると定義している. そして, 生命場のエネルギーを高めるには, コツコツと時間を掛けて少しずつ高めて行くしか方法がないと言う.

また, 人間は一人で虚空からやって来て, この地球に降り立ち, また一人でこの世を去って, 虚空に帰って行く孤独な旅人である. 死して後, 何時の日か虚空と一体となる日を夢見て, そのリハーサルをしているのである. そこで, 虚空と一体となる事を前面に押し出した気功法が一つくらいあってもよいのでは, との思いから, 新呼吸法法 「時空」 を編んでみたのだ, と言っている.

新呼吸法 「時空」 は 6 つの部分で構成されている.

1) 予備功 : 経絡を伸び伸びさせるためのストレッチで, 簡化外丹功からの導入.
2) 気と馴染む : 天の気, 地の気を体内に入れて, 細胞の一つ一つに行き渡らせる. 宮廷二十一式呼吸法からの導入.
3) 4 億年前を思い出す : 凡そ 4 億年前に, 人間の祖先は水中の生活を棄て, 陸上の生活に移ったとされている. その際, 鰓呼吸から肺呼吸への一大進化を経験した. その進化に 3 百万年を要した. 3 百万年も波打ち際にいたために, 肺呼吸のリズムが寄せては返す波のリズムになったとされている. 波のリズムを有した呼吸法を行う事によって有給の時を体感する. 調和道丹田呼吸法からの導入.
4) 虚空と気の交流をする : 吸う息で, 手掌を通して虚空の気を体内に入れ, 呼く息で体内の気を虚空に手渡すと言う交流を繰返す事によって, 体内の場のエネルギーを高めて行く. 智能功からの導入.
5) 虚空と一体となる : 三心併站功を行い, 手の中に宇宙を抱くとイメージすることによって, 虚空と一体となる感じを掴む. 同じく智能功からの導入.
6) 収功 : 整理運動. 簡化外丹功からの導入.

これらの構成要素を総て行なうと略 30 - 40 分程度を要する健康法である. メタボリックシンドロームにならない為にも, 毎日「適度な」運動をする事が必要である. この本の付録に帯津先生自ら実演された「時空」の DVD が付いている. 気功法に興味の或る方は是非一読してみては如何だろう?

単に, 「時空」 の実践のためのみでなく, この本には健康に関する様々な見解が述べられているので, 次回以降のブログで紹介してみたいと思う.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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