統合失調症向け 「貼り薬」2012/12/21 02:39

過日, 大日本住友製薬が, 統合失調症の貼り薬を世界に先駆けて開発する, との新聞記事が目に留まった.

テープの粘着技術を持つ日東電工と協力, 厚生労働省の認可を受け, 2018 年の発売を計画して由.

現在主流の経口剤と同じ有効成分を使うが, 利用が簡単なうえ高い効能が見込めると言うメリットがあるという.

08 年から経口タイプで販売している統合失調症薬 「ロナセン」 に貼り薬を製品ラインナップに加えるのである.

大日本住友によると, 統合失調症の貼り薬の開発は世界でも例がなく, 海外での販売も視野に入れている様だ.

有効成分 「ブロナンセリン」 を粘着剤に配合して貼り薬にする.

皮膚に貼るだけで持続して使用できるため, 血液中の成分濃度を保ち易いと言う.

また, 経口剤と異なり肝臓などで代謝せず, 高い効能が見込めるという.

統合失調症の国内市場は約 1800 億円と見做されており, 使用方法の特徴を売り物にシェア拡大を目指す意向である由

大日本住友のロナセンの 12 年度売上高は前期比 3割増の 130 億円の見通し. 同社は貼り薬だけで年 50 億円以上の販売を目指す計画であるとの事であるから, 期待の程が知れよう.

大日本住友の製剤技術と, シートやフィルム加工に強みを持つ日東電工の高分子技術などを組み合わせて開発する.

統合失調症は日本で 80 万人, 世界では 2400 万人の患者がいるという.

潜在患者を含めると実態はもっと多い様だ.

認知症でも貼り薬タイプが開発されているが, 統合失調症向けにも実用化に向けた開発が現実のものとなった訳だ.

高齢化社会の進展により, 薬の飲み忘れや, 飲み間違いなどを防ぐ事が出来る.

更に, 高齢者に限らず, 薬を飲み込めない小さな子供も沢山いる. 所謂, 「貼り薬」 タイプに対する潜在需要は大きいと言える.

Have a nice day!
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