(1596) 肝炎重症度の目印2014/07/09 03:52

この程, 東京医科歯科大学の小川 佳宏教授, 菅波 孝祥特任教授らは, 山口大学などとの共同研究により, 肥満などが原因で発症する 「非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)」 の重症度を知る新たな目印を発見したと言う.

肝臓に出来る免疫細胞の特殊な構造の数から判定するものの様だが, この構造がある場所から肝臓が硬くなる事も分ったと言う.

肝炎は, 飲酒が原因で発症する例が多いが, 以前, 本ブログでも触れた様に, NASH は, メタボリック (内臓脂肪) 症候群などで肝臓の細胞に脂肪が溜まり, 炎症が起こる疾患である.

重症になると肝硬変や肝臓癌に進行するが, これまでの処, 有効な治療法はないため, 今回の成果は, 治療法開発への手掛かりとなるものと期待される.

同チームでは, NASH 患者 51 人の肝臓組織の詳細調査を行ったのである.

すると, 脂肪を溜め込み死んだ肝細胞を, 免疫細胞が取り囲んだ王冠の様な構造を共通して持っていた事が確認出来たのである.

この場所から, 組織が硬くなる 「線維化」 と呼ぶ患者特有の状態が始まっていたと言う.

今後は NASH が悪化する仕組みなどを解明する予定である様だ.

Have a nice day!
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