(1680) 萩原 秀紀 著 / 工藤 千秋 監修 「『鼻の横を押す』と病気が治る」 (マキノ出版)2014/10/01 03:13

鍼灸を含む東洋医学は言うまでもなく, ハーブ療法, 音楽療法, 催眠療法など, 世の中には 「自然治癒力」 を高める目的で, 西洋医学の代替として用いられる 「補完療法」 が数多く存在している.

本書の著者は, 柔道整復師にして, 鍼灸師, 按摩マッサージ指圧師の資格を持つ萩原 秀紀氏である.

花粉症による鼻詰まりに悩んでいた著者は, 何とか症状を和らげようと, 色々験しているうち, 誤って小鼻の横辺りを鼻の穴から突いてしまった.

すると不思議な事に, 鼻水がピタッと止まったのだという.

試行錯誤の末, 偶然探り当てたツボを, 著者は 「天迎香 (テンゲイコウ)」 と称し, 花粉症の患者にも試してみた.

すると, 「天迎香」 を圧すことで, 鼻詰まりだけでなく, 肩凝りや腰痛も改善された, と報告する患者が続々と現れたらしい.

そこで, 脳の働きを酸素消費量で計測できるシステム 「脳機能 NIRS」 を用いて 「天迎香」 を圧してみると, 瞬時に脳の広範囲で酸素消費量が高まる事が分ったと言う.

酸素消費量が増えるのは, 血流が良くなる事を意味している.

血流量が高まれば, それだけ脳細胞へ新鮮な酸素や栄養が供給され, 脳の働きも良くなる. 

その結果, 脳が司る臓器や器官の機能も活性化される訳である.

元々, 小鼻の横にあるツボは, 花粉症などの特効穴 「迎香 (ゲイコウ)」 として知られているが, 「天迎香」 は, そのすぐ上に在り, 小鼻の両脇を左右どちらかの手の人差指と薬指で, 斜め上 45 度の方向に軽く圧してあげると, 上手く刺激する事が出来ると言う.

強く圧し過ぎると痛みが生じてストレスになったり, 効果が減退したりすると言う.

目蓋を押しても圧迫を感じない程度の力加減で, 「1 回 2 分」 を目安に押してみる事を著者は勧めている.

花粉症の人ほど効果を実感し易いと言う.

「天迎香」 の圧し方 5 カ条

1) 爪を短く切る.
2) 人差指と薬指をピアノを弾くように曲げる.
3) 2) の指の形で, 目蓋を押して強さを確認.
4) 2 本の指を小鼻の両横に当て, 斜め上 45 度の方向に 3) の強さで圧す.
5) 1 回につき 2 分が目安である.

Have a nice day!
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