(1795) パーキンソン病と iPS 再生治療, そして東洋医学2015/01/24 03:13

iPS 細胞を使ってパーキンソン病の治療計画を進める京都大学の高橋 淳教授は, 米国と欧州の研究グループと協力して新しい治療法の開発を進めている.

それぞれのグループが得意とする手法を持ち寄り, 治療の精度を向上し, 普及し易くするのが狙いだと言う.

研究協力するのは, 米ニューヨーク州とカリフォルニア州にある研究グループに加え, 英国のケンブリッジ大とエディンバラ大などである.

何れも iPS 細胞か胚性幹細胞 (ES 細胞) を使って, パーキンソン病を治療する計画を進めて来ており, 京大も参加する形でコンソーシアムを立ち上げている.

京大では iPS 細胞から神経の細胞を作り, 患者の脳に移植する事で機能回復を狙う治療法の開発を進めている.

然しながら, 細胞の培養方法や移植する細胞の安全性を見極める手法など, 関係する技術が多くある.

日米欧で共有出来る知見を持ち寄れば, より効率的で安全性の高い治療を実現出来る訳である.

医療研究の今後の在るべき姿の一つであろう.

処で, 西洋医学で難病の一つとされているパーキンソン病は, 我々, 按摩マッサージ指圧師・鍼灸師にとって無縁ではないのである.

勿論, 東洋医学をもってしても完治する事は出来ないものの, 症状の改善と進行を遅らせる事が可能だからである.

また, 西洋医学との組み合わせにより相乗効果が得られる事が確認されてもいる.

施術により, 脳の血流改善を図る事が出来るし, パーキンソン病に原因がある黒質によい刺激を与えて, ドーパミンの分泌を促す, との研究報告もされている.

パーキンソン病の患者には, 振戦, 筋固縮, 動作緩慢, 姿勢反射障害など種々の障害が顕わるが, 特に, 筋固縮と無動障害に対して鍼灸治療の有効性が高いと考えられる.

また, 病状が進行すると, 転倒する事が多くなり, 大腿骨骨折などの大怪我をしてしまうのが怖い訳であるが, 転ぶのは筋固縮によるケースが多い様である.

そこで, 施術により, 緊張した筋肉を和らげると同時に, 身体のアンバランスによる痛みを改善する事が出来る.

鍼灸治療に加えて, マッサージなどで, 筋力強化を図り, 他動運動, 関節拘縮を予防するための可動域運動を行う事も治療効果を高めている.

また, パーキンソン病は発病過程において, 自律神経機能が変化を起こすため, 施術で自律神経を整え, 免疫力 (自然治癒力) を高める事が大切なのである.

Have a nice weekend!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
・モニター希望者募集中. (詳細お問合せ下さい.