(1796) サバでマグロを量産!!!2015/01/25 03:39

昨日の日経夕刊によると, 東京海洋大学の吉崎 悟朗教授らは, クロマグロの卵と精子になる生殖細胞をサバに移植する実験に成功したと言う.

今夏にも産卵して交配が可能になり, マグロの稚魚が誕生する見込みらしい.

絶滅危惧種に指定されたクロマグロだが, 養殖により, 安定供給が可能な技術として実用化を目指す計画の様だ.

本ブログでもかつて紹介している様に, 近畿大学が卵から孵化させて育てる完全養殖に成功し, 育ったクロマグロが, 既に一部で市販されている.

但し, マグロは卵が大人になるまでに 5 年ほど掛かるうえ, 繁殖に必要な体重約 100 キログラムの親のマグロを飼育する大きな専用施設も必要だ.

けれども, サバは孵化から 1 年ほどで繁殖可能になり, 然も, 大人になっても 300 グラムほどで, 比較的小さな水槽でも育てられる.

マグロは, 大分類で言うと 「サバ科」 に属すると言う.

吉崎教授らは, クロマグロから生殖細胞を取り出し, それをサバのオスとメスの稚魚に移植しているが, 移植先の稚魚は予めサバの精子や卵を作らない様に処理が為されていたと言う.

その後, 移植した生殖細胞がサバのオスの精巣やメスの卵巣に入り込み, 体内で生きて増殖している事が確認出来ているとの事.

成熟すると, サバのオスがマグロの精子を作り, メスがマグロの卵を産む.

交配させれば, マグロの稚魚が生まれるが, マグロの稚魚を量産出来れば, 完全養殖に弾みがつく事になる訳である.

また, 稚魚を放流すれば, 天然の資源を増やすのにも貢献出来ると考えている様だ.

国際自然保護連合 (IUCN) は, 2014 年に, 太平洋クロマグロを絶滅危惧種に指定している.

興味ある技術である.

然し, 近い将来, チンパンジーに人間の生殖細胞を移植し, 「不妊治療 (代理出産)」 を行うなどと言う, SF 紛いの, 神をも畏れぬ所業も実現可能になるのだろう.

その様な研究自体が許されるとは思えないが...

Have a nice weekend!
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