(1872) 癌の 「盾」 細胞を死滅!2015/04/11 02:44

大阪大学病院や国立がん研究センター東病院などは, 新たな癌免疫療法の実用化に向けた, 医師主導の臨床試験 (治験) を開始する.

この治験は, 盾として働く細胞を薬で死滅させるとともに, 癌治療用ワクチンも使って治療効果を高める事を狙うものである.

安全性と効果を確かめ, 数年後の国の承認を目指すと言う.

治験には, 名古屋市立大学病院, 福岡大学病院, 琉球大学病院なども参加する予定で, 阪大などで計画が承認されれば, 開始となる.

血液の癌で, ウイルス感染によって起こる 「成人 T 細胞白血病 (ATL)」 の患者が対象で, 安全性と有効性を確認する.

期間は 2 年間を予定している.

計画では, ATL が再発した患者約 20 人に, 協和発酵キリンの ATL 治療薬 「モガリズマブ」 を投与すると共に, 患者の半数には, 英グラクソ・スミスクラインから提供を受ける癌治療用ワクチンも投与し, 癌が悪化しない期間がモガリズマブだけの場合に比べてどの位延びるかを検討する.

癌細胞の周囲には免疫のブレーキ役の 「制御性 T 細胞」 が存在しており, 免疫細胞による攻撃から癌を守る "盾" となっている.

阪大の坂口 志文特別教授と西川 博嘉特任准教授らの研究で, 癌細胞に作用するモガリズマブが, 制御性 T 細胞を死滅に導く事も分って来ており, 死滅後は, 癌を攻撃する免疫細胞が活発に働く様になる.

また, 癌ワクチンで癌細胞を攻撃する免疫細胞の数も増やす.

制御性 T 細胞の死滅を狙った治療薬は, 今の処, ないと言う.

国際的に進む癌ワクチンの治験でも単独では効果が出難い傾向があり, 原因の一つに制御性 T 細胞が妨害しているとの見方がある.

そこで, 2 つを組み合わせる事で, 新たな治療法になる, と研究チームでは期待していると言う.

Have a nice weekend!
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