(2000) 慢性疲労症候群 (CFS) の患者, 3 割が寝たきり2015/08/17 02:33

慢性疲労症候群 (CFS) とは, 日々の暮しが困難になる程の疲労感に突然襲われ, 微熱や頭痛, 筋肉痛, 睡眠障害などが長期に亘って続く症状を指す.

詳しい発症要因は分っておらず, 今の処, 明確な治療法も確立されてはいない.

病名が病態を正確に表していないとの指摘から, 最近は, 欧州やカナダで 1950 年代から使われて来た 「筋痛性脳脊髄炎」 (ME) と呼び, 併記する事もある疾患である.

処で, この程, 厚生労働省が CFS の患者約 250 人を調査した結果, 約 3 割がほぼ寝たきり状態の重症である事が判明している.

病名から 「怠けているだけではないのか」 と言った誤解を受ける事も多いが, 今回の調査で, 患者が深刻な症状に苦しんでいる実態が明らかになったのである.

調査は, 昨年度に実施. 医療機関で CFS と診断を受けた患者 251 人 (男性 56 人, 女性 195 人, 平均 41.8 歳) に, 同意を得た上で調査票を郵送した他, 電話や訪問による聞き取りも行っている.

その結果, 30% が 「身の周りの事が出来ず, 常に介助が必要で終日寝たきり」, 「身の周りのある程度の事は出来るが, しばしば介助が必要で日中の 50% 以上が寝たきり」 との回答を得た.

また, 仕事をしていない人は 71% に上ったと言う.

調査時点で半年以上継続している症状 (複数回答) は 「肉体的精神的疲労」, 「疲労回復しない睡眠障害」 が 88%.

尚, 「体温調節障害」 (79%) や 「広範な筋肉痛などの痛み」 (78%) も目立った.

更に, 手足が不自由などの理由で障害が認められ, 身体障害者手帳を持っている患者は 14%, 障害年金を受給している患者は 34% で, 十分な福祉サービスを受けているとは言えない状況も明らかになった様だ.

研究者によると, CFS の患者は全国に 24 - 38 万人とされるが, 明確な診断基準がなく, 国も正確な患者数を掴んでいないと言う.

厚労省の委託で調査した聖マリアンナ医大難病治療研究センターの遊道 和雄センター長は 「病院を受診出来ない程の厳しい状況にある患者の実態が把握出来た意義は大きい」 とコメントしている.

CFS も鬱病同様, 周囲の人間からは誤解を受け易く, なかなか理解され難い疾患の一つなのである.

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.