(2006) 健康に生きるための 「3 つの時計」 (4)2015/08/23 02:29

T : 島皮質にある 「こころの時計」 は如何なりますか?

O : 脳の奥深くにあり, 一見, 特別に保護されている様に思えるが, 脳梗塞に影響され易い構造にある.

島皮質において予想が出来ると言う能力も, 認知機能などに関係する部位と連関しているだけに, そのネットワークの協調が老いと共に崩れて行き易く, 所謂 「老年症候群」 を起こす.

T : 細胞数の減少が老化を促すのですか?

O : 人体には分裂を繰り返す細胞と, 分裂をしない細胞とがある.

皮膚や赤血球は, 数日から数週間単位で, 出来ては消え, 生まれては死んでいる.

だが, それは人の死ではない. 心筋や脳と言った分裂しない細胞の数が減って行くのが老化であり, それが進むと個体としての死を迎える.

T : 老化防止には時計の狂いを遅らせるのが大事なのですね?

O : 老化は時計の狂いが並行して促す. 時を刻む体の仕組みを使って老化を穏やかにする事は出来る.

体内時計は元々約 25 時間のリズムで, 地球の自転周期より 1 時間近く長い.

詰り, きちんと睡眠を取り, 朝, 光を浴びて, 体内時計の針を整える事が大事なのだ.

光の中に含まれている青の成分が体内時計を調整するが, 網膜にある "メラノプシン" と言う神経細胞がそれを受けて働く.

その神経細胞が初老の頃から減って来て, 体内時計が狂い易くなる. それが, 「人は目から衰える」 と言う経験則に表れている.

同時に, 規則正しい朝食が腹時計の働きと兼ね合い, 老化防止にいい作用をする筈だ.

以上, 本ブログでは折に付け 「体内時計 (概日リズム)」 について採り上げて来たが, 大塚先生の話からも 「健康長寿」 の基本は, "早寝早起き, 大自然 (のリズム) と共に生きる" 事が如何に大切であるか, が分る.

Have a nice weekend!
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