(2005) 健康に生きるための 「3 つの時計」 (3)2015/08/22 02:42

T : 老化すると三つの時計は如何なるのですか?

O : 加齢とともに, 時計細胞が減って来る.

その結果, 時を刻む仕組みが崩れてきて, 体内時計は短い時間で繰り返される様になるので, 早寝早起きになってしまう.

また時計遺伝子を取り出してしまうと, 老化が速く進み, 寿命が短くなる.

例えばその影響は血管内皮に端的に表れる.

動脈の血管の内側にホルモンを出す細胞群がある. 内分泌系としては一番大きい所とされている. そこの血管内皮が傷まない様に調整しているのが生体時計.

時計が狂うと血管内皮が傷み, 動脈硬化も速く進むと言われている.

腹時計の場合は, サーチュイン遺伝子 (長寿遺伝子) との関係が重要だ.

例えば食事量を 4 分の 1 減らすと, サーチュインが活性化されて, 老化が遅くなり, 長寿が得られる.

サーチュインそのものを活性化する食べ物もある.

ポリフェノールの一種, レスベラトロールによって活性化される. 赤ワインを定期的に飲むとか, イタドリやピーナツの皮を適量食べるのもいい様だ.

体内時計が壊れると, リズムがなくなり生活にメリハリが利かない.

腹時計のサーチュインは, メリハリを作る唯一のものと言っていい.

夜はゆっくり休み, 昼は十分に活動する. 血圧は夜ぐっと下がり, 昼間高くなる. 脈拍は夜落ち着いて, 昼間速くなるという具合に, リズムにメリハリを作る.

その 「製造元」 の空腸は老化が最も遅い臓器で, 特別に保護されているとも言える.

Have a nice weekend!
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