(2007) 第三者の精子・卵子提供, 「利用したい」 4 人に 1 人2015/08/24 02:30

過日, 日経を眺めていたら, 厚労省の調査によると, 成人男女の凡そ 4 人に 1 人が, 第三者からの精子・卵子提供を利用したいと考えていると言う記事が目に止まった.

また, 調査では, 妻とは別の女性に出産して貰う 「代理出産」 は約 3 割が利用したいと回答している由.

専門家は 「国内での生殖補助医療の法整備について議論を急ぐべきだ」 と指摘している.

調査は, 研究班が昨年 2 月にインターネット上で実施, 既婚者や子供のいる人を含む全国の 20 - 59 歳の男女 2500 人から回答を得ている.

子供を望んでいるのになかなか恵まれない場合に, 第三者からの精子・卵子の提供について 「利用したい」 「配偶者が賛成したら利用したい」 と答えた人は, 精子で 24.9%, 卵子で 26.8% に上った.

また, 代理出産について 「利用したい」 「配偶者が賛成したら利用したい」 と答えた人は 29.1% だった.

一方, 精子や卵子の提供については 26.6%, 代理出産については 21.8% が 「社会的に認められない」 と回答している.

理由としては 「育ての親と血が繋がっていない」 「家族関係が不自然になる」 「妊娠はあくまで自然に為されるべきだから」 などが目立った様だ.

第三者の精子・卵子提供や, 代理出産で生まれた子供が 「その事実を知るべきだ」 とした人は 46.3%, 「知らされるべきではない」 とした人は 20.4% だった.

なお, 生殖補助医療を巡る国内の法整備が遅れる中, 海外で卵子提供や代理出産を利用する人が増加. 精子提供による子供も国内に 1 万人以上いるとされる.

神戸市の NPO 法人は 7 月, 国内の夫婦が国内の匿名の第三者から卵子の提供を受けて受精卵を作製した事を明らかにしている.

研究班で調査を担当した東京大大学院の大須賀 穣教授 (産婦人科) は 「晩婚化や医療技術の急速な進歩を背景に生殖補助医療を利用したいと考える人は少なくない」 と指摘. 現実の利用が進む中, 「国内でも倫理面などの議論を進め, ルール作りを急ぐべきだ」 とも意見を述べている.

今や, 1 クラス (30 名) に 1 人は, 何らかの形の人工授精児が存在するのが現実である.

画一的にルールで規制する事の是非論はあるだろうが, かと言って, このまま No Rule (野放し) の状態で良いと言う訳にも行かない問題と言える.

何らかの Guideline の様なものが必要ではないかとは思うのだが...

Have a nice day!
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