(2223) 体内時計のズレ, 不妊症の一因に!2016/03/27 02:43

約 24 時間周期で睡眠や覚醒のリズムを生む 「体内時計」 と, 実際の生活時間との間にズレが生じる 「社会的時差呆け」 の状態が, 排卵の周期に悪影響を与え, 加齢に伴う不妊症の一因になる事を, 大阪大や立命館大などのチームがマウスの実験で突き止めている.

チームの中村 渉・大阪大准教授 (時間生物学) は, 「ズレを縮める事で症状を改善出来る可能性がある」 とした上で, 「体内時計は人にも備わっており, 不妊症治療に応用出来るのでは」 と期待している由.

チームは, 「人の 30 代半ばから 40 代に当る生後 8 - 12 カ月の雌のマウスは, 体内時計の調節に関わる遺伝子が働かない場合, 不妊になる」 事を発見したのである.

その一因は, "体内時計のズレである" と推測し, 人為的に時差呆けを起こした健康な雌のマウスで排卵の周期を調べている.

その結果, 生後 8 - 12 カ月のマウスでは, 時差呆けになると排卵が止まり, 不妊の症状を示したと言う.

一方, 生後 2 - 6 カ月の出産適齢期のマウスは, 時差呆けになっても排卵の周期に変化はなく, 生殖機能は正常だったのである.

中村准教授は 「生後 8 - 12 カ月でも通常の妊娠や出産は十分可能だが, 若年期と比較して, 時差呆けなどで体調が変化すると元に戻すのが難しくなるのだろう」 と推察している.

肝臓や腎臓など, 各臓器ごとに固有の時計も存在している事を初め, これまで, 本ブログでは何度か体内時計の重要性について触れて来ているが, 体内時計と不妊の関係も興味ある事実である.

何れにせよ, 出産を希望する女性は, 特に 30 代後半からは, 規則正しい生活を心掛け, 体内時計を乱さない様な配慮をする事が望ましい様だ.

Have a nice weekend!
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