(2314) 改変リンパ球で癌攻撃2016/06/27 02:19

山口大学の玉田 耕治教授らは, 「患者の血液から採取したリンパ球に, 人工遺伝子を入れて改変し, 体内に戻して癌を攻撃させる」 新たな治療法を開発している.

マウスを使った実験で, 癌の縮小を確認したと言う.

2 年以内を目処に, 国立がん研究センターと共同で, 医師主導治験の実施を計画している由.

新たな治療法では, 患者から血液を採ってリンパ球を採取し, 遺伝子操作技術を使って, 表面に蛍光物質を捉える 「キメラ抗原受容体 (CAR)」 を作る.

癌細胞の表面蛋白質に結合する蛍光物質を患者に投与したうえで, この改変リンパ球を患者に注射する.

患者の体内では, 先ず蛍光物質が癌に結合. 次に改変リンパ球がその蛍光物質を捕え, 癌を攻撃する仕組みとの事.

ヒトの膵臓癌の細胞をマウスの皮下に移植して腫瘍を作り, 蛍光物質と改変リンパ球を投与した処, 2 週間で腫瘍が消失したのである.

改変リンパ球を使った癌治療は既に米国で臨床試験段階に入っているが, 癌表面の蛋白質を直接捕えている由.

蛍光物質を表面蛋白質に結合させ, それをリンパ球が認識する二段構えの方式にする事で, 複数の表面蛋白質を捕えて攻撃出来る様になったと言う.

異なるターゲットを同時に攻撃する為, 癌治療で問題となる耐性が起き難いと期待される.

リンパ球の攻撃が強過ぎる場合は, 癌に結合しない蛍光物質を投与すればリンパ球がそちらに向かい, ブレーキを懸ける事が出来る様だ.

治験結果に期待したい.

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.

コメント

トラックバック