(2561) 50 年余の海水調査で, 酸性化を裏付け2017/03/01 02:46

三重県・志摩半島沖からニューギニア島付近まで, 往復約 7 千キロを船で航行しながら海水成分を調べる気象庁の観測が 50 年を超えたと言う.

長期に亘る海洋観測は世界的にみても珍しく, 各種データは国内外の研究機関で利用されている.

積み重ねられた知見からは, 海洋の生態系や地球温暖化に大きく影響するとされる 「海洋酸性化」 の実態が明らかにされつつある.

気象庁によると, この海洋観測は東経 137 度に沿って, 夏と冬の年 2 回, 片道 2 週間程度を掛けて行う.

約 100 キロ間隔で海水を採取し, 二酸化炭素 (CO2) 濃度や水素イオン濃度, 栄養塩などを分析する.

1967 年から始まった観測で, 元々弱アルカリ性の海水が少しずつ酸性化し, 海洋内部では水素イオン指数 (pH) が 10 年当り 0.008 - 0.025 低下している事が確認されたのである.

大気中の CO2 が溶け込んでいるのが要因とみられ, このまま酸性化が進行すれば, サンゴの形成が阻害されたり, 貝類や甲殻類が小型化したりする他, 繁殖数も低下すると懸念されている.

気象庁は 「海洋酸性化に適切に対処して行く為にも, 科学的な知見を集積する事が必要」 としている.

観測は海洋気象観測船 「凌風丸」 と 「啓風丸」 の 2 隻で実施.

船内に食堂や共同浴場も整備され, 長期航海に当る計約 40 人の観測員らを支える.

容量 10 リットルの筒 36 本を備えた CTD と呼ばれる装置をクレーンで海中に投入し, 最深 6 千メートルまで沈めて海水を採集する.

気象庁海洋環境解析センターの中野 俊也所長は 「海洋の微少な変動を検知し, 長期変動の実態とメカニズムの解明を進める上で, 今後も船舶観測の重要性は揺るがない」 と話している.

51 回目となる冬期観測が 1 月 10 日に開始されている.

トランプ大統領は 「地球温暖化はデッチあげだ」 などと嘯いている様だが, 困ったご仁ではある.

本日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (河津桜にメジロ)

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