(3171) ゲノム編集, 来春にも受精卵で解禁2018/10/12 02:23

文部科学省と厚生労働省は, 狙った遺伝子を効率よく改変出来る 「ゲノム編集」 による人の受精卵の研究について, 基礎研究に限り認める方針を決定しており, 2019 年 4 月にも解禁する予定である.

不妊症などの解明に役立つと期待されるものの, 子宮に戻す様な医療応用は当面禁止される.

解禁するのは, ゲノム編集を使って人の受精卵の遺伝子を改変する研究である.

研究に使用する受精卵は不妊治療で余ったもので, 冷凍保存期間を除いて受精後 14 日以内のものとする.

改変した受精卵を人や動物の胎内に戻す事は, 倫理面や安全面の問題から禁止する.

両省は, 専門委員会で, ゲノム編集を使った医療応用に関する指針案を了承している.

指針案では生殖補助医療を扱う基礎研究に限定し, 遺伝病や癌の治療など医療応用は今後の検討課題とした.

ゲノム編集を使って受精卵の遺伝子の機能を調べる事で, 不妊症のメカニズムの解明などが期待される.

一方で, 望み通りに遺伝子を書き換える 「デザイナーベビー」 などへの応用に繋がり兼ねないと言う意見もある.

受精卵のゲノム編集は海外が先行している.

中国では 15 年に遺伝性難病の治療などを目的に始まっている.

米国では 17 年に遺伝性の心臓病を引き起こす遺伝子変異を高い効率で修復する実験に成功している.

英国でも不妊症の原因を調べる生殖補助医療の基礎研究が開始されている.

こうした海外での研究の高まりを受けて, 日本でも解禁すべきだと言う意見が出ていた.

18 年 3 月に総合科学技術・イノベーション会議は受精卵のゲノム編集による研究指針の策定を決め, 文科・厚労省の専門委員会で議論して来た.

ゲノム編集の医療応用については, 厚労省の他の委員会でも遺伝子治療について解禁するか如何か検討を続ける.

ゲノム編集は, 農業分野でも応用研究に向けた議論が進んでいる.

環境省が今年 8 月にゲノム編集技術で作られた作物の一部は, 生物多様性に関する 「カルタヘナ法」 による規制の対象とする指針案を纏めている.

9 月からはゲノム編集を使った作物で作られた食品の安全規制について検討している.

ゲノム編集は, 生物の遺伝情報を保存する DNA の配列を自由に改変する技術である.

狙った DNA の配列で遺伝子を切ったり, 別の配列と入れ替えたりして遺伝子の働きを変える.

短期間で正確に改変出来る為, 品種改良や病気の治療に向けて研究されている.

Have a nice day!
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