(3515) iPS で血小板再生, 血液難病の臨床研究へ2019/09/21 02:13

京都大学の江藤 浩之教授らが, 患者自身の iPS 細胞を血小板に育てて投与する臨床研究を予定している.

他人の血小板を輸血出来ない血液の難病になった患者が対象となっている.

iPS 細胞による再生医療は目の網膜と心臓などに続いて治療の対象が広がって来た事になる.

江藤教授らは 「再生不良性貧血」 などで出血を止める血小板を上手く作れない 「血小板減少症」 の再生医療を目指している.

この病気は皮膚で内出血し易く, 鼻血などが止まり難くなる. 病気が進行すれば内臓や脳で大量出血し命に関わる.

通常は血小板製剤を輸血し治療するが, 今回の計画は希な血小板の型の患者 1 人が対象となっている.

血小板製剤は, 型の不適合で免疫が排除するため, 治療に使えない. また, 胚性幹細胞 (ES 細胞) や他人の iPS 細胞から作製した血小板も使えない.

この為, 臨床研究では患者自身の iPS 細胞を血小板に育てて治療する.

患者の iPS 細胞から育てた血小板を複数回投与し, 1 - 2 年懸けて安全性を確認する.

実現すれば, 患者自身の iPS 細胞を使う計画は 2014 年に実施した目の難病に続き 2 例目となる.

血小板は, 手術や怪我の治療などでも使用する.

現在は、日本赤十字社が製造する血小板製剤を使っているが, 使用期限が 4 日で備蓄出来ない.

今後, 高齢化などで献血者が減るとともに, 血小板を必要とする人が増え, 不足が心配される.

江藤教授は, 病気や怪我の治療に使う血小板を他人の iPS 細胞から製造する研究開発も進める予定で, 医師主導臨床試験 (治験) に乗り出す考えと言う.

Have a nice weekend!
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