(4626) イヌには,人に慣れる遺伝子が!?2022/07/01 02:28

麻布大学の永沢 美保准教授や菊水 健史教授らは, イヌは進化の過程でストレスホルモンに関わる遺伝子が変化し, 人と居ても強いストレスを感じなくなったとみられる, とする研究成果を発表した, と日経が報じている.

イヌは最古の家畜とされ, 近縁種のオオカミと異なり, 人と密接な関係を築いて来た. ただ, 如何言った遺伝子の変化が家畜化に大きく関わるのかは不明だった.

研究チームは, 家庭で飼われている約 620 頭を調べ, 遺伝的にオオカミに近い柴犬などのグループよりも, オオカミから離れたプードルなど欧米犬種のグループの方が, 人への依存度の高い事を突き止めた.

ストレスホルモンに関わる遺伝子に特有の違いがあった.

実験では, 2 つのグループのそれぞれに, 餌が入っているが自力では開けられない容器を与えて反応を調べた.

柴犬などは容器を与えて 36 秒程すると人の方を振り向くが, 欧米犬種は 16 秒程で振り向いた.

また, 欧米犬種は実験中に人を見詰める回数が多い事も分った.

オオカミに同様の実験をしても人の方を振り向く事はないと言う.

研究チームは, DNA を作る塩基の 1 つが異なる SNP (1 塩基多型) に着目した.

ストレスホルモンのコルチゾールを作り出すのに関わる遺伝子を分析すると, グループ間で SNP のタイプの割合が異なっていた.

欧米犬種に多い SNP のタイプを持つイヌは, 実験で人を見詰める頻度が高い傾向にあった.

イヌの祖先のうち, 人の近くでストレスを余り感じず生きられると言った特徴を持つものが選ばれ, 徐々に家畜化された, とする仮説がある.

永沢准教授は 「この遺伝子の変化が家畜化のきっかけの一つになった可能性がある」 とコメントしている.

Have a nice day!
-------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.