健康小話

ﾍﾞﾙｷﾞｰのﾌﾞﾘｭｯｾﾙ自由大学などの研究ﾁｰﾑは, 蚊が媒介するｳｴｽﾄﾅｲﾙ熱 (西ﾅｲﾙ熱) のｳｲﾙｽの流行が欧州で広がったのは気候変動による温暖化の影響が大きい, との分析を発表している.

将来のｳｲﾙｽ流行ﾘｽｸを予測出来れば, 感染症対策に活用出来る.

人がこのｳｲﾙｽを持つ 蚊に刺されると感染するが, 感染者で発症するのは 2 割程度で, 大半は回復する. 然し, 高齢者は稀に重症化して死亡する.

温暖化で蚊の生息域が広がれば, 人が感染し易くなるとされるが, 因果関係ははっきりしていなかったと言う.

研究ﾁｰﾑは, 欧州の各地域の環境条件から, 流行ﾘｽｸを予測するﾓﾃﾞﾙを作り, 気候変動がなかった場合の結果と比べた.

東欧や南欧では気候変動によって流行ﾘｽｸが大きく上昇しており, ﾙｰﾏﾆｱやｲﾀﾘｱ, ｷﾞﾘｼｬと言った実際の流行地域と一致したと言う.

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