生活習慣の改善により癌リスクを大幅に軽減可能 ― 2010/04/29 21:16
米国癌研究協会 (AICR) と言う機関があるが, 最近, そこが以下の様な発表を行っているとの事である. (出典 : HealthDay News)
特定の人は, 何れ必ず癌になり, その運命を変える事は出来ないと考えている人もいる. けれども, 実際は癌になり易い人でも生活習慣の改善によって大幅にリスクを軽減することが出来ると言う. AICR の Karen Collins 氏は 「食事、体重、運動の 3 つを改善することにより癌の約 1/3 を防ぐ事が出来, さらに禁煙を追加すれば現在の癌の半分以上を予防する事が可能だ」 と述べている.
AICR は, 世界癌研究基金 (WCRF) と共に, 7,000 件を超える癌研究についてレビューした報告書 「食品, 栄養, 身体活動と癌予防 : グローバルな視点 (Food, Nutrition, Physical Activity and the Prevention of Cancer : A Global Perspective)」 を発表している.
同報告書は, 以下のように助言している :
体重 : ボディ・マス・インデックス (BMI、肥満指数として用いられる) を 21 - 23 に維持し, 成人後の体重増加を避ける. BMI は 24.9 までが正常とされるが, 癌予防のためには正常範囲内の最低値がよい.
運動 : 早足で歩くなどの適度な運動 (moderate exercise) を 1 日 30 分以上行う. 理想としては, 1 日に 60 分の適度な運動, または 30 分の激しい運動 (vigorous exercise) をするのが望ましい. また, テレビを見るなどの座りがちな行動を制限する.
食事 : 果物, 野菜, 全粒穀類などの植物性の食品を主に摂取し, 糖分の多い食品, 加工食品, ファストフードをなるべく避けるほか, 赤身肉の摂取を週 18 オンス (約 510g) 以内に抑える. 塩分は 1 日 2.4g 以内, アルコールは女性で 1 日 1 杯, 男性で 2 杯に抑える.
サプリメント (栄養補助食品) : 癌予防に有効な栄養素は食物から摂取すべきであり, サプリメントの利用は勧めない.
この勧告は 「全か無か」 と言うものではないと、Collin 氏は強調している. 例えば, 健康的な体重には程遠くても, 少しでもそれに近づける事に価値があるのだと言う. また, それぞれの面での改善がほかの面の改善を促がす事にもなると同氏は述べている.
米ノースウェスタン記念病院 (シカゴ) の乳癌専門医 Virginia Kaklamani 氏によると, 乳癌の家族歴のある女性の場合, 生活習慣の改善に加えてさらに積極的な予防措置を要することがあるため, 遺伝カウンセリングについて医師に相談する方が良いと言う. ほかにも特定の癌の家族歴がある人は, その癌の発症リスクを評価する検査について医師に相談するよう, 専門家は勧めている.
以上の様に, 癌といえども, 日常の生活習慣や食生活等が大いに影響している様である. 中国医学の古典『黄帝内経』や貝原益軒の『養生訓』の世界が教えている事が現代にも立派に通用するのである.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
心や身体に関する悩み事など, お気軽にご相談下さい.
E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp
English speaking clients are welcomed!
特定の人は, 何れ必ず癌になり, その運命を変える事は出来ないと考えている人もいる. けれども, 実際は癌になり易い人でも生活習慣の改善によって大幅にリスクを軽減することが出来ると言う. AICR の Karen Collins 氏は 「食事、体重、運動の 3 つを改善することにより癌の約 1/3 を防ぐ事が出来, さらに禁煙を追加すれば現在の癌の半分以上を予防する事が可能だ」 と述べている.
AICR は, 世界癌研究基金 (WCRF) と共に, 7,000 件を超える癌研究についてレビューした報告書 「食品, 栄養, 身体活動と癌予防 : グローバルな視点 (Food, Nutrition, Physical Activity and the Prevention of Cancer : A Global Perspective)」 を発表している.
同報告書は, 以下のように助言している :
体重 : ボディ・マス・インデックス (BMI、肥満指数として用いられる) を 21 - 23 に維持し, 成人後の体重増加を避ける. BMI は 24.9 までが正常とされるが, 癌予防のためには正常範囲内の最低値がよい.
運動 : 早足で歩くなどの適度な運動 (moderate exercise) を 1 日 30 分以上行う. 理想としては, 1 日に 60 分の適度な運動, または 30 分の激しい運動 (vigorous exercise) をするのが望ましい. また, テレビを見るなどの座りがちな行動を制限する.
食事 : 果物, 野菜, 全粒穀類などの植物性の食品を主に摂取し, 糖分の多い食品, 加工食品, ファストフードをなるべく避けるほか, 赤身肉の摂取を週 18 オンス (約 510g) 以内に抑える. 塩分は 1 日 2.4g 以内, アルコールは女性で 1 日 1 杯, 男性で 2 杯に抑える.
サプリメント (栄養補助食品) : 癌予防に有効な栄養素は食物から摂取すべきであり, サプリメントの利用は勧めない.
この勧告は 「全か無か」 と言うものではないと、Collin 氏は強調している. 例えば, 健康的な体重には程遠くても, 少しでもそれに近づける事に価値があるのだと言う. また, それぞれの面での改善がほかの面の改善を促がす事にもなると同氏は述べている.
米ノースウェスタン記念病院 (シカゴ) の乳癌専門医 Virginia Kaklamani 氏によると, 乳癌の家族歴のある女性の場合, 生活習慣の改善に加えてさらに積極的な予防措置を要することがあるため, 遺伝カウンセリングについて医師に相談する方が良いと言う. ほかにも特定の癌の家族歴がある人は, その癌の発症リスクを評価する検査について医師に相談するよう, 専門家は勧めている.
以上の様に, 癌といえども, 日常の生活習慣や食生活等が大いに影響している様である. 中国医学の古典『黄帝内経』や貝原益軒の『養生訓』の世界が教えている事が現代にも立派に通用するのである.
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(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
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