(1491) アブセンティズムとプレゼンティズム2014/03/26 02:30

職場の精神的支援の無い中で, メンタルヘルスの問題を抱えながら働き続ける事により, 職務の遂行が出来ない事を 「常習欠勤の アブセンティズム」 に対して, 「プレゼンティズム」 と言う.

詰り, 従業員が定常的に遅刻をしたり, 無断欠勤したりする事による生産性の低下がアブセンティズムである.

一方, 職場に来てはいるものの, その時の健康状態などによって職務遂行能力が著しく低下している状態がプレゼンティズムなのである. 

例えば, 花粉症などの慢性的なアレルギー症状, 或いは鬱病などによって仕事の能率が低下する事などもこれに含まれる.

プレゼンティズムにより生じる企業の損失を推定するのは大変難しいが, ある調査では, 常習欠勤だけによる損失の 50% - 500%にも及ぶとされている.

最近, 日常の栄養状態がこの 「プレゼンティズム」 と密接に関連してい るとの指摘がされる様になって来ている.

職場で菓子パン一個だけで昼食を済ませたり, デスクでお菓子を一人で食べる人も少なくない様だ.

「食」 は身体を作り, さらには脳内の情報伝達なども食事成分がなければ行われない.

バランスの良い食生活こそが我々の身体と心を作り上げていくのである.

一人ひとりが健康で元気に働く. 今後, 少子化で労働人口が減少傾向にある日本では, そんな当り前の事が一段と大事になる. 

プレゼンティズムは何も職場に限った問題ではない.

高齢者にも該当するのであり, プレゼンティズムに陥らない為にも, 先ずはバランスの取れた食生活を心掛ける事が大切なのである.

本日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (ミコアイサ)

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