(1632) 死後同居? ― 2014/08/14 02:08

文学賞と言うと, 何と言っても 「芥川賞」 と 「直木賞」 とが, その双璧だが, 最近は色々な賞が生まれている.
その中でも 「本屋大賞」 は話題性もあって, 受賞作はベストセラーになったり, 映画化されたりする様になった.
松 たか子が主演して映画化された 『告白』 で第 6 回本屋大賞を受賞した (2009 年) 港 かなえさんは, 受賞インタビューで 「『告白』 が代表作でないようにしたい」 と話しているが, "イヤミス" (読んだ後に嫌な気分になるミステリー) と言うジャンルを確立したとされている.
子供の時から空想好きで, 小中学校の図書室で, 江戸川 乱歩や赤川 次郎の作品に親しんだと言う,
彼女は, 緻密なプロットの支えとして, 徹底した登場人物の性格付けを心掛けており, 「履歴が決まれば, 人物が動いてくれる」 と, 執筆前にはどんな脇役でも履歴書を作っていると言う.
そんな彼女が, 日経夕刊コラム 「プロムナード」 に毎週エッセイを連載している.
なかなかユニークな視点の内容で毎回愛読しているが, 一昨日 (8/12), 表題の一文を載せている. (以下, 引用デス.)
田舎の農家の大家族で育った私は, 都会のサラリーマンの核家族に憧れていました.
この夢だけは絶対に叶えてやると, 強く誓っていたのに, 自分の田舎とは別の田舎に住む長男と結婚してしまいました.
それでも構わないと思える様な大恋愛ではなかったのですが...
人生とはなかなか計画通りには行かないものです.
然し, NO と言えない私が一つだけ, 結婚直後にきっぱりと宣言した事があります.
「同居はしません」
家として完成している旦那さんの実家は, 何年経っても自分の家ではなく, ただ住まわせて貰っている場所にしかならなそうに思えたからです.
結果, 旦那さんの実家から自転車で 10 分の所に家を建て, 10 余年, 良い関係を築けているのではないかと思います.
処が, 先日, 旦那さんのおじいさんの法事がありました.
会った事がないため, 思いを馳せる事もなく, 炎天下, 墓前でお寺さんが読経するのを聞きながら, ぼんやりお墓を眺めていると, ふと, 疑問が生じてきました.
私が死んだら, この先祖墓に入るのか? 信仰心の薄い私は死んだら全部終りだと思っています. 死後の世界など有る筈がない. でも, もしあったら如何しよう.
お墓が一つの家だとしたら, 会った事もない旦那さんのご先祖たちと一緒に住む事になる. 何人入っているのか知らないけれど, 大, 大, 大家族ではないか.
余所者の私はどれだけ気を遣わなければならないんだ. どうにか回避出来ないかと考えました.
死ぬ前に自分の墓を建てておくのはどうだろう. 周囲に空きはないので, 少し離れた所になるけれど, それくらい距離があった方が上手く行く筈だ.
それなら, 個人墓ではなく, 夫婦墓の方がいいかもしれない. そもそも, 墓なんて要るのだろうか.
トンガの海や大好きな南八ヶ岳に散骨.
然し, 残った人に負担を懸けたくはない.
答えが出ないまま, 食事の場に移り, その席で旦那さんのお母さんに訊ねました.
「私が今死んだら, やっぱり, ××家 (湊はペンネームです) のお墓に入らなあかんのやろか」 「しゃあないやろな」
仕方ないと言われては, それまでです.
知っている人が誰もいない訳ではないし, 骨壺が部屋みたいなものだろうし, 年々図太くなっているので, 同居になっても如何にかやって行けるのではないかな, という気もしています.
妻たるもの, 夫の家の墓に入るのは当然ではないか. 死後の同居がイヤだと? このバカものが! と, 長年, 身を粉にして家庭を支えてきたと自負している男性方からお怒りの声が聞こえて来そうな事も重々承知しています.
然し, 実際, 世の奥さま方はお墓の事をどんな風に考えているのでしょう. 特に, そういう方々の奥さまは.
問題を先送りにするため, 市販薬で 1 週間ほどダマしダマしやり過ごしていた胃痛を診察して貰いに, 病院に行きました.
コーヒーを控える様にと言われ, それを原動力に原稿を書いている私は, 今は墓よりもそちらの方が深刻な問題になっています.
以上, 思わず, ニャッと笑ってしまう個所もあるが, 彼女と同じ様な疑問 (問題意識?) を持っている女性は少なくはない様に思う.
偶々, 昨日は迎え盆で, 墓参りの為, 帰省して来たのであるが, 実の処, 昨年の暮れに亡くなった母なども, 昔, 「私は (親類の) あの人のお墓と同じ場所にあるお墓には入りたくない」 などと口にしていたのを想い出したのである.
また, 我が家は私が居なくなると, 所謂、実質的な 「墓守」 が途絶えてしまう状況にもある.
それやこれやで, 「人の死を弔う」 と言う事に就いて, 昨今, 想いを致してもおり, 「そもそも墓なんて要るのだろうか」 と言う彼女の疑問は, 最近の私の関心事の一つでもあったので, 特に, 興味を持って読ませて貰ったのであった.
Have a nice day!
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・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
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(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
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その中でも 「本屋大賞」 は話題性もあって, 受賞作はベストセラーになったり, 映画化されたりする様になった.
松 たか子が主演して映画化された 『告白』 で第 6 回本屋大賞を受賞した (2009 年) 港 かなえさんは, 受賞インタビューで 「『告白』 が代表作でないようにしたい」 と話しているが, "イヤミス" (読んだ後に嫌な気分になるミステリー) と言うジャンルを確立したとされている.
子供の時から空想好きで, 小中学校の図書室で, 江戸川 乱歩や赤川 次郎の作品に親しんだと言う,
彼女は, 緻密なプロットの支えとして, 徹底した登場人物の性格付けを心掛けており, 「履歴が決まれば, 人物が動いてくれる」 と, 執筆前にはどんな脇役でも履歴書を作っていると言う.
そんな彼女が, 日経夕刊コラム 「プロムナード」 に毎週エッセイを連載している.
なかなかユニークな視点の内容で毎回愛読しているが, 一昨日 (8/12), 表題の一文を載せている. (以下, 引用デス.)
田舎の農家の大家族で育った私は, 都会のサラリーマンの核家族に憧れていました.
この夢だけは絶対に叶えてやると, 強く誓っていたのに, 自分の田舎とは別の田舎に住む長男と結婚してしまいました.
それでも構わないと思える様な大恋愛ではなかったのですが...
人生とはなかなか計画通りには行かないものです.
然し, NO と言えない私が一つだけ, 結婚直後にきっぱりと宣言した事があります.
「同居はしません」
家として完成している旦那さんの実家は, 何年経っても自分の家ではなく, ただ住まわせて貰っている場所にしかならなそうに思えたからです.
結果, 旦那さんの実家から自転車で 10 分の所に家を建て, 10 余年, 良い関係を築けているのではないかと思います.
処が, 先日, 旦那さんのおじいさんの法事がありました.
会った事がないため, 思いを馳せる事もなく, 炎天下, 墓前でお寺さんが読経するのを聞きながら, ぼんやりお墓を眺めていると, ふと, 疑問が生じてきました.
私が死んだら, この先祖墓に入るのか? 信仰心の薄い私は死んだら全部終りだと思っています. 死後の世界など有る筈がない. でも, もしあったら如何しよう.
お墓が一つの家だとしたら, 会った事もない旦那さんのご先祖たちと一緒に住む事になる. 何人入っているのか知らないけれど, 大, 大, 大家族ではないか.
余所者の私はどれだけ気を遣わなければならないんだ. どうにか回避出来ないかと考えました.
死ぬ前に自分の墓を建てておくのはどうだろう. 周囲に空きはないので, 少し離れた所になるけれど, それくらい距離があった方が上手く行く筈だ.
それなら, 個人墓ではなく, 夫婦墓の方がいいかもしれない. そもそも, 墓なんて要るのだろうか.
トンガの海や大好きな南八ヶ岳に散骨.
然し, 残った人に負担を懸けたくはない.
答えが出ないまま, 食事の場に移り, その席で旦那さんのお母さんに訊ねました.
「私が今死んだら, やっぱり, ××家 (湊はペンネームです) のお墓に入らなあかんのやろか」 「しゃあないやろな」
仕方ないと言われては, それまでです.
知っている人が誰もいない訳ではないし, 骨壺が部屋みたいなものだろうし, 年々図太くなっているので, 同居になっても如何にかやって行けるのではないかな, という気もしています.
妻たるもの, 夫の家の墓に入るのは当然ではないか. 死後の同居がイヤだと? このバカものが! と, 長年, 身を粉にして家庭を支えてきたと自負している男性方からお怒りの声が聞こえて来そうな事も重々承知しています.
然し, 実際, 世の奥さま方はお墓の事をどんな風に考えているのでしょう. 特に, そういう方々の奥さまは.
問題を先送りにするため, 市販薬で 1 週間ほどダマしダマしやり過ごしていた胃痛を診察して貰いに, 病院に行きました.
コーヒーを控える様にと言われ, それを原動力に原稿を書いている私は, 今は墓よりもそちらの方が深刻な問題になっています.
以上, 思わず, ニャッと笑ってしまう個所もあるが, 彼女と同じ様な疑問 (問題意識?) を持っている女性は少なくはない様に思う.
偶々, 昨日は迎え盆で, 墓参りの為, 帰省して来たのであるが, 実の処, 昨年の暮れに亡くなった母なども, 昔, 「私は (親類の) あの人のお墓と同じ場所にあるお墓には入りたくない」 などと口にしていたのを想い出したのである.
また, 我が家は私が居なくなると, 所謂、実質的な 「墓守」 が途絶えてしまう状況にもある.
それやこれやで, 「人の死を弔う」 と言う事に就いて, 昨今, 想いを致してもおり, 「そもそも墓なんて要るのだろうか」 と言う彼女の疑問は, 最近の私の関心事の一つでもあったので, 特に, 興味を持って読ませて貰ったのであった.
Have a nice day!
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