(1734) 唾液で病気を早期診断2014/11/24 01:33

最近の分析技術の進歩には本当に驚くばかりだ.

東京大学の服部 正平教授らは, この程, 唾液で腸炎を判定する手法を考案している.

琉球大学病院などと協力し, クローン病や潰瘍性大腸炎などの腸炎患者 35 人と, 健康な人 24 人の唾液 2 - 3 ミリリットルから細菌を取り出し, DNA 配列を解析した.

約 200 種類の細菌それぞれの数を調べると, 「ストレプトコッカス」 や 「プレボテラ」 と言った数十種類で, 健康な人と腸炎患者では菌数が違っている事が確認されたのである.

今後は菌の役割を解明し, 病気との関連を調べ, 病気の予防や診断, 治療効果の判定に使える菌を絞り込む計画である様だ.

一方, 東京医科大学の砂村 真琴兼任教授と慶応大学の研究チームは, 唾液を分析して膵臓癌を見付ける技術を開発している.

患者の唾液に多い物質を絞り込み, 目印に使うと 84% の精度で癌の有無が判ったと言う.

東京医科大など 4 施設で実験した.

膵臓癌患者と健康な人で, 100 人以上の唾液に混ざる物質の種類と量を測ると, 癌患者の唾液に多い物質が見付かったのである.

膵臓癌の増殖に関わる酵素の一部で, 組織から漏れ出て, 血液を通じて唾液に溶け出たとみられる.

膵臓癌は, 癌が見付かった時点で, リンパ節や肝臓などに転移していて手術出来ないケースが 8 割を占めており, ,5 年後の生存率 (5 年生存率) は極めて低いのが現状だ.

癌が全身に広がる前に発見出来るかが重要だが, 膵臓癌は初期症状が殆どないため, 早期発見が難しい.

早い段階で見付かれば, コンピューター断層撮影装置 (CT) や超音波診断装置も駆使して, 詳細な診断が可能になる.

大掛りな装置で検査を受ける必要がなく, 試験紙を舐めるだけで判定出来る診断に道を開く技術, との事だ.

Have a nice successive holiday!
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