(1808) 更年期障害はなぜ起こる?2015/02/06 02:13

ホルモンの変化によって齎されるとされる更年期障害.

最近は女だけでなく, 男にも起るとされている.

けれども, 何故ホルモンに変化が起きるのか, その原因は未解明の部分が多い.

そもそも 「閉経」 と言う現象は人類固有のもので, シャチなどの例外を除けば, 他の動物には殆ど見られないと言う. 

因みに, 人間に近いチンパンジーやゴリラなどを初め, 哺乳類の大半は死ぬまで姙娠が可能なのである.

なぜ人類に閉経があるのか, で有力と考えられているのが, 文化的環境が進化に影響したとする 「おばあさん仮説」 だとの事 (日経朝刊 「なぞ謎サエンス」).

高齢の女性は生殖機能は衰える一方で, 子育ての経験は豊富.

群れで生活していた人類は, 娘の子育てを手伝った方が自分の子孫を残し易くなるが, 自分も妊娠すると競合してしまうので閉経する様になった, と言うのがその説だそうだ.

ただ, この仮説では, 閉経前後の 10 年近くも女性がきつい更年期障害に悩まされる理由は説明出来ない.

そこに昨年, 「女性の父親から伝わった遺伝子と, 母親から伝わった遺伝子が閉経を巡って対立するからだ」 とする, "新しい仮説" が登場したと言う.

新説では, 父親の遺伝子が早期に閉経させ様とするのに対して, 母親の遺伝子は閉経を遅らせ様としてバランスが崩れ, ホルモン量が乱高下するのである.

群れの他の女性とも子供を作れる父親に比べ, 自分が産んだ子供にしか伝わらない母親の遺伝子を持つ子孫は少ない.

総合研究大学院大学の大槻 久助教らの研究によると, 遺伝子を多く残すという観点では 「周りに血縁者が多い時は早めの閉経が有利だが, 父親側と母親側では有利になる時期がずれる」.

大槻助教らは, シミュレーションにより, 父親の遺伝子が先に閉経するよう働き出す事を確かめたと言う.

実際に閉経を命令する遺伝子の対立はまだ確認されていないが, 生殖に関連して父母の遺伝子が対立する例は見付かっているとの事.

子供が母親の胎内にいる時, 胎盤から栄養を受け取る血管を作る遺伝子は, 父親から来たものだけが働く.

それは, 父親側は胎児さえ残れば自分の遺伝子が伝わるので, 可能な限り母親から栄養を摂ろうとするためだと考えられるらしい.

閉経については, 肯んずる処はあるが, 男の更年期については, 如何なのだろうか?

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