(1876) 溶連菌感染症, 増える劇症型2015/04/15 02:17

発病から数日で手足の壊死や多臓器不全に陥る 「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」 の患者の増加傾向が続いていると言う.

国立感染症研究所によると, 昨年は 11 月 9 日までに 227 人で, 既に前年同期を 48 人上回っている.

専門医は, 発熱して急に手足が腫れて痛むなどの異変を感じたら, 総合病院を受診するよう呼び掛けている.

原因となるのは 「溶連菌」 と呼ばれる 「溶血性レンサ球菌」 で, 菌そのものはありふれており, 咽頭炎を起こした子供の喉から検出される事が多い, と言われている.

聖路加国際病院内科・感染症科の古川 恵一部長は 「喉に感染した菌が血液の中に入ったり, 手足の傷口から菌が深く侵入したりすると, 劇症型になる場合がある」 と警告している.

国立感染症研究所によると, 国内の劇症型の患者数は 2010 年まで年間 100 人前後だったが, 11 年は 197 人に増え, 12 年以降は連続して 200 人を超えている.

増加の要因ははっきりしていないが, 患者の中心は 60 歳代で, 比較的高齢者が多いと言う.

発熱と足の痛みで自宅近くの医院を受診したが改善せず, 症状が悪化したため, 数日後, 聖路加国際病院に駆け込んだ, 関東地方在住の 60 歳代の男性糖尿病患者の場合, 古川部長が診察した処, 右足の皮膚や筋肉が壊死していたと言う.

壊死した部分を切除し, 大量の抗菌薬を 6 週間投与して恢復を見たとの事.

症状が進行すると, 血液に入り込んだ菌で敗血症を起こし, 多臓器不全を併発してしまう.

昨年 9 月に発症した関西在住の 70 歳代の女性は, 手足の傷口から菌が侵入し, ショック症状で意識が朦朧とした状態で病院に搬送された.

女性は腎不全を発症していたのである.

聖路加国際病院の古川部長は 「癌や糖尿病など免疫力が落ちている人は劇症型になり易く」, 致死率は約 3 割とされるが, 「早期に適切な抗菌薬を投与し, 壊死した組織を切除して輸液や血圧など全身管理をすれば治り得る」 と指摘している.

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