(1998) 善人猶以て往生を遂ぐ, 況んや悪人をや2015/08/15 02:52

今日は, 敗戦記念日である.

それに先立ち, 昨夕, 安倍総理による 「戦後 70 年の談話」 が発表された.

懸念されていた, 先の大戦に対する痛切な反省と近隣諸国侵略へのお詫びのみならず, 将来に亘っての "不戦の誓い" も盛り込まれており, 概ね, 納得の行く内容のもであった様に, 私には感じられた.

私が注目したのは, 特に, 以下の 2 つの件であった.

1) 事変, 侵略, 戦争. いかなる武力の威嚇や行使も, 国際紛争を解決する手段としては, もう二度と用いてはならない. 植民地支配から永遠に訣別し, すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない.

2) 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています. あの戦争には何ら関わりのない, 私たちの子や孫, そしてその先の世代の子どもたちに, 謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません.

1) は, 日本の決意表明であると同時に, 北朝鮮や中国に対する, 更には, IS を初めとする世界の戦闘地域に対する "呼び掛け" でもあると考えられる.

2) の, 「(次世代に) 謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」 と言う文言も重要である. これは安倍サンが本件に決着を付けようとの決意でもある, と私は理解した.

「私たちがいかなる努力を尽くそうとも, 家族を失った方々の悲しみ, 戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は, これからも, 決して癒えることはない」 であろう.

けれども, 侵略を受けた国の人々も或る意味 「大人」 になる "寛容のこころ" を示して欲しいものである.

少なくとも, 唯一の被爆国である日本は, 原爆投下国である米国に対して, 謝罪を求め続ける事はしていない.

また, 日本は過去 70 年間, 戦争行為は行って来なかったし, 将来に亘って, 世界平和のために "貢献し続ける" 覚悟を明言したのである.

中国や韓国がどんな反応を示すのか注視して行きたい.

それにしても, この様な談話を出す一方で, 国会議員や閣僚になった途端に, 「英霊に対する哀悼の真を捧げる」 などの口実で, 靖国神社を参拝するのは如何なものかと思うのである.

韓国や中国が, 政治家の靖国神社参拝を問題視し始めたのは, A 級戦犯が合祀されて以降である.

参拝するなら, 合祀された A 級戦犯に対しても, 死して後は仏様, として哀悼の意を表するのか否か, を各人が明確にしてから参拝して欲しいと思うのである.

例えて言えば, 親鸞の説く如く, A 級戦犯も "往生を遂げる" 事が出来るものなのであろうか?

Have a nice weekend!
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