(2552) 装着型 (ウェアラブル) の医療機器普及へ2017/02/20 02:16

患者の身体に簡単に装着して, 心拍や体温と言った生体情報を確認出来る医療機器が相次いでいる.

帝人子会社は, 体に巻き付けるだけで心電が計測できる機器を一般医療機器としての届け出を申請済みである.

また, 北里大学発の医療ベンチャーは, 血液の漏れを検知する包帯を開発している.

こうした動きの背景には素材やセンサー技術の進化がある様だ.

帝人子会社の帝人フロンティア (大阪市) が京大医学部と開発した心電計は, 腹巻きの様な形状をとる.

布に多数の電極を張り巡らせ, 身体に巻き付けるだけで心電が計測出来る.

従来の心電計は, 体の所定の位置に一つ一つの電極を取り付ける必要があった.

先ず救急車への搭載を見込んでいる.

心臓疾患など緊急措置が必要な場合には救命率を高める為に精密な心電計測が必要になるが, 従来よりも装着し易い為, 素早く計測出来ると言う.

北里大学発ベンチャー, ポッシュ・ウエルネス・ラボラトリー (東京・港) は, 血液の漏れを検知する包帯を開発している.

導電性の繊維を織り込んでいるのが特徴であると言う.

包帯に液体が染み込むと血液か如何かを識別出来る.

人工透析の治療では血液を体外で浄化して患者の体内に戻すが, 血液が漏れた場合に検知出来る訳である.

一方, 生体センサーを開発するベンチャーの米バイタルコネクトは, 心電図や呼吸, 体温などを常時監視出来る, 使い捨てのパッチ型機器を開発している.

取得した情報をスマートフォン (スマホ) などの端末で確認出来る.

米食品医薬品局 (FDA) の承認を取得済みで, 日本では昨夏承認申請をしている.

身に着けるタイプの機器で身体の状態を把握し易くなれば, 早期に異常を発見し迅速な治療に繋げられる.

心拍計を内蔵した腕時計型情報端末 (スマートウオッチ) など, 身に着けたまま身体の状態を監視するウエアラブル機器が市場を広げている.

調査会社の矢野経済研究所 (東京・中野) によると, 日本の同市場は 17 年度に 1310 万台と, 13 年度比で 25 倍に急拡大する見込みと言う.

一般消費者向けだけではなく, 医療機関向けにも広がりを見せている.

患者の状態を監視することで重症化予防に繋がれば, 医療費の抑制も期待出来る.

Have a nice day!
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