(2750) 問題縦に並べ, 一番前に集中2017/09/06 03:14

認知行動療法研修開発センターの大野 裕先生が, 毎月曜, 日経朝刊に 「こころの健康学」 と題するコラムを連載されておられる.

私はその愛読者の一人なのだが, 先日, 表題の記事が載っていた. (以下引用)

来週は自殺予防週間だが, 自殺対策の講演会で何度かご一緒した気象キャスターでエッセイストの倉嶋 厚さんが 8 月に亡くなった.

93 歳だった.

倉嶋さんは妻を亡くした後に深刻な鬱病になり, 自ら命を絶とうとした事もあったと言う.

その時の苦しい体験をもとに書いた著書 『やまない雨はない』 がベストセラーになり, 精力的に講演もこなしていた.

倉嶋さんの著作や講演は, 体験の裏付けがあるのでとても説得力があり, 聴衆に力を与えるものだった.

中でも, 悩んでいる時には問題を縦に並べるという助言は解り易く, 直ぐにでも実践出来るので, 私の講演でも紹介する事が多い.

倉嶋さんは子どもの頃, あれこれ考えて悩む事が多かったらしい.

それを見ていた父親が, 問題を縦に並べて取り組むと良いとアドバイスしたと言う.

悩んでいる時は一般に, 複数の困り事を抱えている事が多い. その複数の問題を横に並べてあれこれ考えている.

然し, それでは一つの問題に集中出来ない. こころの力が分散して効率的に問題に取り組む事が出来なくなるからだ.

そうすると焦る気持ちが強くなって集中力が落ち, 益々問題に取り組む力が失われて行く.

その様な時には, 問題を縦に並べて, 一番前の問題から取り組むと良いと言う.

そうすればその一つの問題に力を集中出来て, 問題を解決出来る可能性が高くなる.

それが自信を生み, 次の問題に取り組む事が出来る様になる.

実に実践的な教えで, 私自身も生活の中で悩んだ時に使わせて貰っている. (引用終り)

これは, Priority (優先順位) の大切さを説いているもので, 悩み事や問題が山積している時に限った話ではない.

我々は, 基本的には, 普段の日常生活を送る上でも, 無意識のうちに優先順位をつけて行動している.

問題は, その優先順位に往々にして誤りがある事である.

嫌な事, 気の進まない事, 時間が懸かりそうな事...などなど, 後回しにしてはいないだろうか?

その意味で, 課題を "敢えて" 縦に並べ替えしてみる事も大切なのではないかと考えている.

Have a nice day!
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